「参考書よりもわかりやすい英文法超入門講座」の第8講です。今回は「文の種類」をとりあげます。
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文の種類
私達が英文を読み書きするとき、相手に情報を伝えたり、分からないことをたずねるなど様々な場合があります。文は伝達内容によって平叙文・疑問文・命令文・感嘆文に分かれます。
平叙文とは
ある情報を伝達する文を平叙文といいます。平叙文には「~である/~する」という肯定形と「~ではない/~しない」という否定形があります。
(例1)The sun rises in the east.(太陽は東から昇る。)
(例2)John is a student.(ジョンは学生です。)
(例3)Jim likes coffee.(ジムはコーヒーが好きだ。)
(例4)John is not a student.(ジョンは学生ではない。)
(例5)Jim does not like coffee.(ジムはコーヒーが好きではない。)
疑問文とは
相手に情報を求める文を疑問文といいます。
一般疑問文の肯定形
YES/NOで答えられる疑問文を一般疑問文といいます。
be動詞の場合
be動詞が用いられている疑問文は、be動詞+Sの形になります。
(例)He is a doctor.(彼は医者です。)
→Is he a doctor?(彼は医者ですか。)
助動詞の場合
助動詞が用いられている疑問文は、助動詞+Sの形になります。
(例)I must write to her.(私は彼女に手紙を書かなければならない。)
→Must I write to her?(彼女に手紙を書かなくてはいけませんか。)
一般動詞の場合
一般動詞の疑問文は、Do(Does, Did)+S+動詞の原形という形になります。
(例1)I like an apple.
→Do you like an apple?
(例2)He loves his wife.(彼は妻を愛している。)
→Does he love his wife?(彼は妻を愛していますか。)
肯定文のlovesが疑問文では”love”と動詞の原形になっている点に注意して下さい。
(例3)They played football.(彼らはフットボールをした。)
→Did they play football?(彼らはフットボールをしましたか。)
肯定文のplayedが疑問文では”play”と動詞の原形になっている点に注意してください。
一般疑問文の否定形(否定疑問文)
否定疑問文とは「~ではないのですか?」というように、疑問文にさらに否定のニュアンスがかかった言い方のことです。話し手の側に「~だと思っていたのに」という肯定的な予想があった場合に用いられます。そのため、こうした否定疑問文ではしばしば話し手の失望の気持ちや、いらだちが表されます。
(例1)Isn’t this mine?(これは私のものではなかったのですか?)
(例2)Can’t you drive a straight?(まっすぐ運転できないんですか?)
確認疑問文
肯定文の形をしているが、実質的に疑問文の意味になっている場合があります。これを確認疑問文といい、YES/NOの回答を求めているというよりむしろ、YESかNOの回答を前提としています。
解説だけではわかりずらいので具体例を見てみましょう。
(例1)You will come in the evening?(晩にはおいで下さいますね。)
(例2)He didn’t win the race?(彼はそのレースに勝たなかったのですね。)
疑問詞を使った疑問文
疑問詞にはwho, what, which, when, where, why, howがあります。また、疑問詞を使った疑問文にはYES/NOで答えることはできません。
(例1)Who painted this picture?(誰がこの絵を描いたのですか。)
-He did.(彼です。)
この例文のように疑問詞が主語になっている場合は平叙文と同じSVの語順になります。
(例2)What are you doing?(何をしているのですか。)
このように疑問詞が主語ではない場合は、疑問詞+be動詞/助動詞+主語の順になります。つまりVSの語順になるわけですね。
(例3)Who did Mary marry?(メアリーは誰と結婚したのですか。)
(例4)When will he come back?(彼はいつ帰ってくるのですか。)
付加疑問文
<肯定文>+<否定疑問文>または<否定文>+<肯定疑問文>の形式を付加疑問文といいます。「~ですよね?」と確認する際に用いられます。また前の文中の主語が名詞であっても、付加疑問文中では代名詞を用います。
<肯定文>+<否定疑問文>の付加疑問文
(例1)Mary is here, isn’t she?(メアリーはここにいるんだよね。)
前の文ではMaryとなっていますが、付加疑問文中ではMaryがsheになっている点に注意して下さい。
(例2)John came yesterday, didn’t he?(ジョンは昨日来たんだよね。)
<否定文>+<肯定疑問文>の付加疑問文
(例)There is not a bookstore around here, is there?(この辺りに本屋はないんですよね。)
前の文が否定文の場合、付加疑問文は肯定疑問文になります。
特殊な付加疑問文
特殊な付加疑問文は2種類あります。
- 命令文+will you?(~してくれないか)
- Let’s~+shall we?(~しようよ)
(例1)Lend me your pen, will you?(ペンを貸してくれないか。)
(例2)Let’s go to the movie shall we?(映画を観にいこうよ。)
命令文
命令・依頼・希望などを表す文を命令文といいます。主語は必ずyouになりますが、この主語のyouは省略されます。また命令文では動詞の原形が用いられます。
(例1)Come in.(入って下さい。)
(例2)Be careful!(気を付けて!)
形容詞の命令文はbe+形容詞の形になります。
(例3)Open the door, will you?(ドアを開けてくれませんか。)
命令文にwill you?を付加すると<依頼>になります。
(例4)Don’t worry.(心配しないで下さい。)
(例5)Don’t be idle.(怠けないで下さい。)
(例6)Never tell a lie!(けっして嘘をつくな!)
Don’tのかわりにNeverを用いるとより強い命令を表します。
(例7)You be quiet!(君!静かにしたまえ!)
命令文では通常、主語のYouは省略されますが、相手に警告をしたり、特定の誰かを指し示すときは、主語Youを明示します。
letによる命令文
行為者が1人称または3人称の場合は、Let+目的格+動詞の原形の形式を使います。
(例)Let me go.(行かせて下さい。)
Let’s+動詞の原形
(例1)Let’s have a party.(パーティーをやろうよ。)
Let’s+動詞の原形で勧誘や提案を表します。
(例2)Let’s watch TV, shall we?(テレビを見ようよ。)
Let’sの後にはよく付加疑問文のshall we?が付け加えられます。
感嘆文
感嘆の気持ちを表す文を感嘆文といいます。感嘆の気持ちとは「なんと~だろう!」というニュアンスです。感嘆文にはWhatで始まるものと、Howで始まるものがあります。
Whatで始まる感嘆文
Whatで始まる感嘆文は、What+a(n)+(形容詞)+名詞+S+Vの形になります。
(例1)What a big crowd came!(なんとものすごい数の群衆が来たことか!)
(例2)What beautiful flowers they are!(なんという美しい花だろう!)
flowersと複数形になっているのでaは不要です。
またこの例文は、They are beautiful flowers.のbeautiful flowersにwhatがついて文頭に出た形です。
Howで始まる感嘆文
Howで始まる感嘆文は、How +形容詞または副詞+S+Vの形になります。Howは(なんと)という副詞です。
(例1)How tall he is!(彼はなんて背が高いんだろう!)
(例2)How fast she ran!(彼女はなんと速く走ったのだろう!)
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