「参考書よりもわかりやすい英文法超入門講座」の第7講です。今回は「節」を解説します。
節とは
節とはSVをもった言葉のかたまりで、文の一部を構成するもののことを言います。これだけでは分からないので例文を見てみましょう。
(例)I believe that he is innocent.(私は彼が無実だと信じる。)
that he is innocentがひとまとまりで、名詞節として働いています。that SVは「SがVすること」という意味です。
この例文の場合、that he is innocentはbelieveの目的語になっています。
that he is innocentはSVをもった文ですが、I believe that he is innocent.という文全体の一部にすぎません。このように節は「文中の文」と言えます。
今回は名詞節を簡単に紹介しましたが、「節」には、名詞節の他に、形容詞節と副詞節があります。
なお、「節」の知識を理解するには、後に出てくる接続詞や関係詞の理解が必須です。今の段階では、that SV(SがVすること)という名詞節だけ理解できれば十分です。
接続詞や関係詞を理解してからこの第7講に戻ってくると理解が進むと思います!なので接続詞や関係詞が未修の方は、この講義を飛ばしても問題ありません。
名詞節とは
名詞節とはSVをもちながら1つの名詞に相当する働きをするものです。名詞節も名詞や名詞句と同様に主語、補語、目的語の働きをします。さらに名詞節には同格語という働きもあります。
また、名詞節を導くのはthat、whether(~かどうか)、if(~かどうか)などの接続詞、what、whyなどの関係詞、who、whenなどの疑問詞です。
「関係詞」については、関係代名詞のところで詳しく解説するので今はよくわからなくてもだいじょうぶです。
主語としての名詞節
(例1)That he is honest is certain.(彼が正直であることは確かだ。)
That he is honestはSVの形式を備えてはいますが、文の主語として1つの名詞の働きをしています。
(例2)How he did it is the problem.(彼がそれをどうやったかということが問題だ。)
How he did it(彼がそれをどうやったかということ)が主語として名詞の働きをしています。
補語としての名詞節
(例1)The fact is that I don’t know him.(実は彼を知らないのです。)
The factがSでisがVです。そしてthat I don’t know himがCとして名詞の働きをしています。
(例2)That is why I can’t come.(それが私の来られない理由です。)
ThatがSでisがVです。why I can’t comeがCとして名詞の働きをしています。
目的語としての名詞節
(例1)I know who did it.(私は誰がそれをしたかを知っています。)
この例文の場合、who did itが名詞節としてknowの目的語になっています。
(例2)I walked over to where he sat.(私は彼が腰をかけているところまで歩いて行った。)
この例文の場合、where he satが前置詞toの目的語として働いています。この例文のように、名詞節は動詞の目的語だけではなく、前置詞の目的語にもなります。
同格としての名詞節
(例)The news that he died was a great shock to us.(彼が死んだというニュースは私達には大きなショックだった。)
[The news]=[that he died]の関係です。このような関係性を「同格」といいます。
形容詞節とは
例えば、I know the man who wrote this book.(私はこの本を書いた人を知っています。)という英文では、the manをwho wrote this bookが修飾しています。このようにSVの形をしつつ、形容詞として働くものを形容詞節と言います。
尚、ここで紹介した例文は「関係代名詞」のところで詳しく解説します。なので今は理解できなくてもだいじょうぶです。
副詞節とは
SVの形をもちながらも、1つの副詞としての働きをするのが副詞節です。副詞節は接続詞によって導かれます。通常の副詞と同様に動詞、形容詞、副詞または文全体を修飾します。
(例)He came after I left.(彼は私が去った後にやってきた。)
afterは接続詞ですね。after I leftが動詞であるcameを修飾しています。
[広告]今Amazonで最も売れている英文法の参考書をチェックしよう!
[スポンサードリンク]