英語の不定詞とは?3つの用法と重要表現を完全解説!

参考書よりもわかりやすい英文法超入門講座」の第18講です。

今回は「不定詞」を解説します。基礎から応用までわかりやすく解説していきます。

この記事の最後には理解を深めるための練習問題も16題収録しています。

英語の不定詞とは

(例)To see is to believe.(百聞は一見に如かず。)

不定詞はto+動詞の原形で、名詞・形容詞・副詞の働きをします。

この例文では「見ることは信じることだ→百聞は一見に如かず」と不定詞が名詞のように振る舞っています。これを文法用語では、不定詞の名詞的用法といいます。

ちょうど主語と補語に不定詞の名詞的用法がきている形ですね。

この記事では①不定詞の名詞的用法、②形容詞的用法、③副詞的用法を順に解説していきます。

「~的用法」と聞くと難しく聞こえるかもしれませんが、要は、to+動詞の原形(=不定詞)が名詞・形容詞・副詞の役割を果たしているだけです。

またこの記事の後半では不定詞の様々な重要表現を解説します。

記事の最後には、大学入試の過去問を中心とした英文法の練習問題も掲載しています!

不定詞は未来志向

(例)I plan to go to college next year.(私は来年、大学に行く予定です。)

不定詞は「これからすること」つまり未来を表す傾向にあります。これに対して動名詞は「いましていること/いままでしてきたこと」と現在や過去を表す傾向があります。

このように不定詞は未来のイメージ。動名詞は現在・過去のイメージ。ということを知っておくことは大切です。

例えばrememberという動詞は目的語に不定詞と動名詞の両方をとることができますが、不定詞をとる場合は「未来の意味」になり、動名詞をとる場合は「過去の意味」になります。

具体的には、Remember to submit the documents. は「忘れずに書類を提出して下さい」という意味になります。一方で、 I remember submitting the documents.は「(過去に)書類を提出したのを覚えている」という意味になります。

このように不定詞の時間的イメージは未来で、動名詞の時間的イメージは現在・過去なのです。

不定詞の名詞的用法

不定詞の名詞的用法では、通常の名詞と同様に、不定詞は主語(S)、補語(C)、目的語(O)になることができます。

ただし不定詞は前置詞の目的語になることはできません。

不定詞が主語になるパターン

(例1)To learn English is fun.英語を学ぶことは楽しい。)

to+動詞の原形になっているTo learnが不定詞です。不定詞は元々動詞なので「英語を学ぶこと」のように目的語を伴うことができます。

なので、To learn English全体で主語(S)の働きをします。言い換えればTo learn English全体で「英語を学ぶこと」のように1つの名詞として機能しているわけです。

(例2)It is difficult to determine the cause of the accident.(その事故の原因を特定することは難しい。)

しかし、現代英語では、(例2)のように主語になる不定詞を文尾に回し、形式主語のitを使う形が普通です。

文法問題で出題される不定詞の名詞的用法でも普通は形式主語のitを文頭に置いて、本当の主語である不定詞句を文尾に持ってきたパターンが出題されます。

この例文の場合、形式主語はitで、真主語はto determine the cause of the accidentです。日本語に直して考えると「その事故の原因を特定すること」の部分が本当の主語(真主語)というわけですね。

(例3)It is natural for babies to cry when they are hungry.赤ちゃんがお腹を空かせた時に泣くことは自然なことだ。)

形式主語のit+真主語の不定詞句という(例3)のような形では、forを使って不定詞句の主語を表すことができます。

この例文ではfor babiesto cry意味上の主語になっています。つまりfor babies to cryで「赤ちゃんが泣くこと」という意味になります。

不定詞の意味上の主語とは?

(例)The heavy snowstorm made it impossible for us to get there on time.(大吹雪のため時間通りにそこに着くことができなくなった。)

for~若しくはof~で不定詞の意味上の主語を表すことができます。例えば(例1)では、for usto get there on timeの意味上の主語になり、「私たちがそこに時間通りに着くこと」という意味になります。

forかofか

(例1)It is kind of you to help me.(助けてくれてありがとう。)

意味上の主語を表す際は基本的にforを使います。しかし、「It is 形容詞 of <人> to do」の形のときで、形容詞の部分に人の性質を表す形容詞がくると不定詞の意味上の主語はfor~ではなくof~で表します。

(例2)It was careless of you to forget your homework.(宿題を忘れるだなんてあなたは不注意でした。)

このforofの使い分けは文法問題で狙われやすいので要注意です。

以下によく出題される「人の性質を表す形容詞」を記載します。これらの形容詞がくるときはofを使います。

  • kind(親切な)
  • careless(不注意な)
  • nice(親切な)
  • good(親切な)
  • foolish(馬鹿な)
  • stupid(馬鹿な)
  • wise(賢明な)

不定詞が補語になるパターン

補語になれるのは名詞と形容詞の2つです。そのため、不定詞の名詞的用法も補語になることができます。まずは例文を見てみましょう。

(例)My dream is to be a doctor.(私の夢は医者になることだ。)

to be a doctor「医者になること」が補語(C)として働いています。主語(S)はMy dreamで動詞(V)はisですね。

不定詞が目的語になるパターン

名詞は目的語にもなれるので、不定詞の名詞的用法も目的語になれます。SVOのOになるパターンとSVOCのOになるパターンがあります。

(例1)He has decided to step down from the position.(彼はその地位から退くことを決意した。)

SVOのOに不定詞がくるパターンです。不定詞句(to step down…)が他動詞decide(~を決意する)の目的語になっています。

decideは不定詞のみを目的語にとる動詞です。動名詞を目的語にとることはできません。decideのように動名詞ではなく不定詞のみを目的語にとる動詞は文法問題でよく狙われるので覚えておくと便利です。

不定詞の時間的イメージは未来なので、以下のように「これからすること」を意味する動詞が不定詞だけを目的語にとる傾向があります。

  • plan to do(~を計画する)
  • intend to do(~するつもりだ)
  • expect to do(~するつもりだ)
  • want to do(~したい)
  • hope to do(~したい)
  • wish to do(~したい)
  • would like to do(~したい[丁寧な表現])
  • promise to do(~することを約束する)
  • agree to do(~することに同意する)
  • offer to do(~しようと申し出る)

しかし、例外的に以下の動詞は不定詞だけを目的語にとりますが特に未来の意味合いにはなりません。

  • refuse to do(~するこを拒む)
  • fail to do(~しない/~できない)
  • hesitate to do(~をためらう)
  • pretend to do(~するふりをする)
  • manage to do(どうにか~する)
  • can afford to do(~する余裕がある)
(例2)She found it easy to learn English.(彼女は英語を勉強することは簡単だと思った。)

SVOCのOに不定詞がくるパターンでは、itという仮の目的語を置いて、本当の目的語は文尾に置きます。She found to learn English easy.(×)と書くのは間違いです。必ず例文のような語順にします。

(例3)I think it difficult for him to solve the problem.彼がその問題を解くことは難しいと思う。)

この例文もSVOCのOに不定詞がくるパターンですね。

it=for him to solve the problemの関係です。

for himto solve~の意味上の主語になっています。そして、for him to solve the problemで「彼がその問題を解くこと」という目的語になっています。

不定詞の形容詞的用法

不定詞の形容詞的用法では名詞+to doの形で「~する(ための)名詞」という意味になります。ここで重要になってくるのが、名詞と不定詞の関係性です。

  1. 名詞が目的語なっている場合
  2. 名詞が主語になっている場合
  3. 名詞=不定詞という同格関係になっている場合

の3パターンがあります。

実際に例文を見て理解を深めていきましょう。

(例1)I need something to drink.(何か飲み物が欲しい。)

この例では、somethingto drink目的語になっています。

O(something)→V(drink)の語順になっているので慣れるまでわかりにくいかもしれませんね。

(例2)The next train to arrive was from Tokyo.(次に到着した電車は東京発だった。)

to arriveThe next trainを形容詞として修飾しているわけですが、この場合、The next trainto arrive主語になっています。つまり、The next train that arrived~の関係性ですね。

(例3)He made a promise to come back to me again.(彼は再び私の前に帰ってくるという約束をした。)

名詞=不定詞の関係性です。これを同格といいます。つまり[a promise(約束)]=[to come back to me again(私の元に再び帰ってくること)]というわけです。

不定詞の副詞的用法

不定詞は副詞の働きをすることもできます。不定詞の副詞的用法は①目的・②感情の原因・③判断の根拠・④結果と意味で分類することができます。

①目的

(例1)The policeman stopped the traffic for the children to go across the road.(その警察官は供たちが道を横断できるように交通を止めた。)

for the children(子供たち)がto go across the roadの意味上の主語になっています。

そして、for the children to go across the roadで「子供たちが道を横断できるように」という目的を表しています。

(例2)The driver slowed down in order to avoid an accident.(その運転者は事故を避けるためにスピードを落としました。)

この例文も不定詞の副詞的用法で目的を表しています。

in order to Vで「~するために」という目的の意味を強調しています。

ちなみに、so as toin order toと同じ意味になります。

(例3)He turns off the light so as not to waste electricity.(彼は電気を浪費しないように明かりを消す。)

不定詞を否定する際はnot to dotoの前にnotを置きます(neverを置くときもnever to dotoの直前に置きます)。

in order to]=[so as to]=[目的の強調」で「~するために」でしたね。そして、so as not toで「~しないために」という意味になります。

②感情の原因

(例)I am glad to see you.あなたに会えて嬉しいです。)

この例文ではglad(嬉しい)という感情の原因を不定詞が表しています。

何が嬉しいかと言えば、to see youつまり「あなたに会えたこと」が嬉しいわけですね。

③判断の根拠

(例)You were careless to leave your camera in the train.電車にカメラを置き忘れるだなんてあなたもうかつですね。)

to leave以下が判断の根拠を表しています。そして副詞としてcarelessを修飾しています。

なぜ、うかつ(careless)なのかと言えば、「電車の中にカメラを置き忘れた」からですね。

なお、leave your camera in the trainは第5文型で、your cameraが目的語、in the trainが補語です。

your camera = in the trainの関係性になっている点に注意します。

④結果

(例1)He lived to be ninety.(彼は長生きして90歳になった。)

to be ninetyが結果の意味を表しています。

不定詞の副詞的用法の結果用法は慣れるまで少しわかりにくいかもしれません。この3つの例文を通じて結果用法に慣れておくと良いと思います。

(例2)I awoke to find the house on fire.(目を覚ますと家が火事になっていた。)

このfindは第5文型です。The house is on fire.の関係になっています。

(例3)He worked hard only to fail again.(彼は一生懸命に働いたが、また失敗してしまった。)

only to Vで「~だが(残念ながら)結局Vした」という意味になります。この表現は結果用法の中でも特に重要です。

その他の不定詞の重要表現

英語の不定詞の基本は、今まで説明してきた、名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の3つです。

ここからはより応用的な不定詞の英語表現を解説していきます。

完了不定詞

(例1)He seems to have been a musician when he was young.(彼は若いときミュージシャンだったようだ。)

完了不定詞はメインとなる動詞(seems)よりも不定詞の内容が「過去」の場合に用いられます。

従って、この例文をわかりやすく書き換えると、It seems that he was a musician when he was young.となります。

(例2)His flight seems to have already left.(彼が乗った飛行機はすでに出発したようだ。)

但し、(例2)のように完了不定詞が現在完了形の意味で使われることもあります。この例文の場合は、現在完了形の結果用法になります。

そのため(例2)は、It seems that his flight has already left.と書き換えることができます。

be to不定詞

(例)The Japanese foreign minister is to visit Italy.(日本の外務大臣がイタリアを訪問する予定だ。)

【語彙】foreign minister(外務大臣)

be to不定詞は文脈によって様々な助動詞の代わりをし、以下の5つの意味を表すことができます。

  • 予定
  • 義務
  • 可能
  • 意志
  • 運命

①予定

(例)The international conference is to be held the day after tomorrow.(その国際会議は明後日に開催される予定だ。)

この例文ではbe to不定詞で「予定」の意味を表しています。be going toの代わりです。

なおこの例文中のholdは「(会などを)催す」という意味です。

②義務

(例)You are to be back by six o’clock.(あなたは6時までに戻らないといけない。)

この例文ではbe to不定詞で「義務」を表しています。shouldの代わりです。

③可能

(例)The key was not to be found anywhere.(その鍵はどこにも見つからなかった。)

この例文ではbe to不定詞で「可能」を表しています。canの代わりです。

④意志

(例)If you are to succeed, you must change your attitude.(もしあなたが成功するつもりなら、あなたは態度を変えなくていけない。)

この例文ではbe to不定詞で「意志」を表しています。willの代わりです。

⑤運命

(例)He was never to see the girl again.(彼はその少女と二度と会うことはなかった。)

この例文ではbe to不定詞で「運命」を表しています。shallの代わりです。

疑問詞+to 不定詞

(例1)He didn’t know what to do.(彼は何をすべきかわからなかった。)

疑問詞(waht, where, when, which, how)とto 不定詞を組み合わせて使うことができます。これは不定詞の名詞的用法の1つです。

(例1)ではwhat to doで「何をすべきか」となっています。このように疑問詞+to 不定詞は必ず「~すべき」というニュアンスを含みます。

(例2)Her problem is that she doesn’t know when to stop talking.(彼女の問題はいつ口を閉じるべきかを知らないことだ。)
(例3)She wondered which dress to wear to her graduation.(彼女は卒業するときに、どのドレスを着るべきか迷った。)

疑問詞がwhichのときだけwhich+名詞+to 不定詞になります。

形容詞の意味の限定

不定詞の副詞的用法の応用編として「形容詞の意味の限定」という用法があります。

(例1)This river is rough and looks dangerous to swim in.(この川はとても荒くて泳ぐには危険そうだ。)

to swim indangerousを修飾し、「どう危険なのか?」を具体的に表しています。

この用法の特徴は不定詞の目的語が欠けていることです。対応する目的語は文の主語になります。つまり(例1)では、swim in this riverの関係になっています。

(例2)The teacher is easy to talk to.(その先生は話しかけやすい。)

この例文でも「どうeazyなのか?」をto talk toが具体化しています。to talk toの目的語は主語のthe teacherです。

不定詞で程度を表す

(例1)The book was too difficult for us to understand.(その本は難しすぎて私達には理解できなかった。)

いわゆるtoo~to…構文です。「~すぎて…できない」という意味になります。

この構文も不定詞の副詞的用法で、上記で解説した「形容詞の意味を限定する用法」の仲間です。

元々の訳は「…するには~すぎる」で、これを意訳すると、「~すぎて…できない」となります。

The building is tall enough to almost reach the sky.(ほとんど空に届きそうなほど、そのビルは高い。)

形容詞(副詞)+enough to…も程度を表す不定詞の重要構文です。

enough(十分に)が後ろから形容詞や副詞を修飾します。そしてto 不定詞がenoughに対する程度を表します。

この例文では、「十分に高い」→「どの程度なのか?」→「ほとんど空に届くほど」という意味の構造になっています。

The girl was so kind as to take me to the station.(その少女は親切にも私を駅へ連れて行ってくれた。)

so~as to…も程度を表す不定詞の重要構文です。as to…so~に対する程度を表しています。

この例文の直訳は「その少女は私を駅に連れていってくれるほど親切だ」となります。

不定詞の慣用的な英語表現(独立不定詞)

(例1)To be honest with you, I don’t love her.(本当のことを言うと私は彼女を愛していない。)

独立不定詞とは不定詞を用いた慣用表現です。(例1)のTo be honest with you(本当のことを言うと)がその一例です。

他にも様々な種類の不定詞の慣用表現があります。

(例2)All you have to do is learn more.(あなたが今すべきことはもっと学ぶことだけだ。→あなたはもっと学びさえすればよい。)

All you have to do is (to) do~は「あなたは~しさえすればよい」という意味の不定詞の慣用表現です。isの後にはto 不定詞が置かれることもあれば原形不定詞が置かれることもあります。

この表現はYou have only to do~と同じ意味です。つまり(例2)はYou have only to learn more.と書き換えることができます。

(例3)I had no choice but to learn English.(私は英語を学ばざるを得なかった。)

have no choice but to~は「~せざるを得ない」という意味の独立不定詞です。

その他の代表的な独立不定詞には下記のようなものがあります。

  • to begin with(まず最初に)
  • to be belief(簡潔に言えば)
  • to be sure(確かに)
  • so to speak(言わば)
  • to be frank(率直に言って)
  • strange to say(奇妙な話だが)
  • to say nothing of~(~は言うまでもなく)
  • to make matters worse(さらに悪いことに)
  • to tell the truth(本当のことを言うと)
  • to say the least(控えめに言っても)
  • not to say~(~とは言えないまでも)
  • needless to say(言うまでもなく)
  • not to mention~(~は言うまでもなく)
  • never fail to do(必ず~する)

原形不定詞とは

不定詞はto 不定詞原形不定詞に大別することができます。原形不定詞とは不定詞のtoが省略された形です。toが省略されるので動詞の原形のみが残ります。

原形不定詞が用いられるのは以下の3つの場合です。

  • let・have・makeといった使役動詞の補語
  • seeなどの知覚動詞の補語
  • helpの補語

それぞれ具体的な例文で確認していきましょう。

使役動詞の場合

(例1)Don’t let your children play here.(ここであなたの子供を遊ばせてはいけません。)

使役動詞のlet・have・makeは、いずれも「Oに~させる」という意味になりますが、ニュアンスはそれぞれ異なります。

上記の例文で使われているletは《許可》のニュアンスです。Don’tと否定になっているので、《許可》の否定で「禁止」を表しています。

(例2)I had her carry the luggage.(私は彼女に荷物を運んでもらった。)

これに対してhaveは《依頼》のニュアンスです。仕事を頼むときなどによく使われます。

(例3)My boss made me work from morning till night.(私の上司は私を朝から晩まで働かせた。)

一方、makeは《強制》のニュアンスです。「Oに(無理やり)~させる」という意味になります。

しかし、強制のニュアンスになるのは主語が人の場合だけです。

(例4)This novel made me feel sleepy.(この小説は私を眠くさせた。→この小説を読んで眠くなった。)

(例4)のように主語が人以外のときは強制のニュアンスにはなりません。

get O to do~に注意!

(例1)I got him to check the documents.(私は彼にその書類をチェックしてもらった。)

get+O+Clet・have・makeのように「Oに~させる」という使役の意味を持つが、getの場合は原形不定詞はとらず、必ずto 不定詞を補語に置きます

(例2)There are several problems we have to get the prime minister to consider.(首相に考えてもらわなければいけない問題がいくつかある。)

知覚動詞の場合

知覚動詞とはsee(見る), hear(聞く), feel(感じる), notice(気が付く), smell(臭う)などのことです。知覚動詞でも原形不定詞が用いられます。

(例1)I saw a man throw something into the river.(私は男が川に何かを投げ入れるのを見た。)
(例2)I heard her sing.(彼女が歌うのを聞いた。)
(例3)I heard my name called.(自分の名前が呼ばれるのが聞こえた。)

(例1)、(例2)では、目的語が<人>だったので、動詞の原形でOKでしたが、(例3)の場合、目的語が<人>ではないので、OとCの間に受動の関係が成り立ちます。

つまりMy name was called.の関係性です。そのため同じ原形不定詞でもcalledと過去分詞の形になっています。

helpの場合

(例)I helped her learn English.(彼女が英語を学ぶのを手伝った。)

使役動詞や知覚動詞と並んでhelpも補語に原形不定詞をとる動詞です。但しhelpの場合はto 不定詞でもOKです。

つまりこの例文をI helped her to learn English.と書き換えても正しい英語になります。

英語の不定詞の練習問題-16題-

1.It takes about an hour(  )to China from here.

①get ②got ③to get ④have got

解答解説1
英検3級の過去問です。不定詞の名詞的用法が主語になるパターンです。但し、仮の主語itを文頭に置いて、本当の主語は文尾に置かれている形です。従って③to getが正解です。

全文:It takes about an hour to go to China from here.(ここから中国まで約1時間かかる。)

2.I expect(  )an answer from George soon.

①receive ②receiving ③to receive

解答解説2
大阪産業大学の過去問です(改題)。不定詞の名詞的用法が動詞の目的語になるパターンです。動詞expectは目的語に動名詞(Ving)ではなく不定詞をとります。expect to doで「~するつもりだ」という意味になります。従って③to receiveが正解です。

全文:I expect to receive an answer from George soon.(ジョージからすぐに返事が来ると思う。)

3.The translator found it impossible(  )what he meant.

①explain ②to explain ③to be explained ④have explained

解答解説3
京都産業大学の過去問です。不定詞の名詞的用法が目的語になるパターンです。find+O+Cのように第5文型の動詞ではOの部分に不定詞を置くことができないので形式目的語のitを置き、文尾に本当の目的語である不定詞句をもってきます。従って②to explainが正解です。

全文:The translator found it impossible to explain what he meant.(その翻訳家は彼の言おうとしていることを説明するのは不可能だと気付いた。)

4.I have no friends(  )in English.

①talking to ②talking with ③to talk ④to talk to

解答解説4
目白大学の過去問です。名詞+to doの形容詞用法の不定詞だと考えます。friendsが動詞の目的語になる関係性です。③to talk④to talk toで迷いますが、「<人>と話す」という意味なので、talk to friendsの関係と考えます。従って④to talk toが正解です。

全文:I have no friends to talk to in English.(私には英語で話ができる友人がいない。)

5.He survived the operation(  )to die in a car accident.

①as ②only ③except ④without

解答解説5
東京国際大学の過去問です。不定詞の副詞的用法の結果の意味です。only to Vで「~だが(残念ながら)結局Vした」という意味になることを思い出します。よって正解は②onlyです。

全文:He survived the operation only to die in a car accident.(彼は手術を生き延びたが、結局、自動車事故で亡くなってしまった。)

6.Please pack up and leave here immediately(  )miss the next bus.

①not so as to ②as you don’t ③not because you ④so as not to

解答解説6
神奈川大学の過去問です。不定詞の副詞的用法の目的の意味です。[in order to]=[so as to]で、「~するために」という意味になります。不定詞を否定するときは、toの直前にnotを付けるので、④so as not toが正解です。

全文:Please pack up and leave here immediately so as not to miss the next bus.(次のバスに乗り遅れないように、すぐに荷物をまとめてここを出て下さい。)

7.The Prime Minister(  )to visit America next month.

①will be ②takes ③is ④makes

解答解説7
龍谷大学の過去問です。副詞のnext monthから未来の内容だとわかります。①will beは文法的におかしいので、be to不定詞で《予定》を表すことができることを思い出します。従って、③isが正解です。

全文:The Prime Minister is to visit America next month.(首相は来月アメリカを訪問する予定だ。)

8.For the first time in his life, Mike didn’t know what(  ).

①do ②to do ③done ④doing

解答解説8
京都産業大学の過去問です。疑問詞+to 不定詞の形を思い出します。従って②to doが正解です。

全文:For the first time in his life, Mike didn’t know what to do.(人生ではじめてマイクは何をすべきかわからなかった。)

9.(a)の文と同じ意味になるようにするには?

(a)It seemed that he had finished his homework.
(b)He seemed(  )his homework.

①to finish ②to have finished ③finishing ④finished

解答解説9
桜美林大学の過去問です。(a)の文に着目するとseemedよりも、さらに過去に「宿題を終わらせた」ことがわかります。従って述語動詞よりもさらに以前のことを表す完了不定詞が適切です。故に②to have finishedが正解です。

全文:He seemed to have finished his homework.(彼は宿題を終えてしまっていたようだった。)

10.(a)の文と同じ意味になるようにするには?

(a)He spoke so fast that I couldn’t understand him.
(b)He spoke(  )fast for me(  )understand.

解答解説10
実践女子大学の過去問です。(a)のso that構文は、so~that…で、「that…するほど~」という意味です。つまりthat以下が程度を表します。(a)の文意は「理解できないほど早くしゃべる→早口すぎて理解できない」となります。このことから(b)にはtoo~to…構文(~すぎて…できない)が適切です。よってtoo, toが正解です。

全文:He spoke too fast for me to understand.(彼は早口すぎて私には彼の言うことが理解できなかった。)

11.She speaks Chinese(  )to be an interpreter.

①well enough ②enough well ③better enough ④enough best

解答解説11
東海大学の過去問です。enough to構文では、形容詞(副詞)+enoughの語順で「to~するほど十分に…だ」という意味になります。enoughは副詞で、形容詞(副詞)を後ろから修飾する点がポイントです。従って①well enoughが正解です。

全文:She speaks Chinese well enough to be an interpreter.(彼女は通訳が務まるくらい上手に英語を話す。)

12.(a)の文と同じ意味になるようにするには?

(a)You were kind enough to take me over the city.
(b)You were(  )(  )(  )to take me over the city.

解答解説12
関西大学の過去問です。enough to構文はso as to構文に書き換えることができます。従ってso, kind, asが正解です。

全文:You were so kind as to take me over the city.(あなたは親切にもその都市のあちこちへ私を連れて行ってくれた。)

13.To make matters(  ), it began to rain.

①bad ②worse ③worst

解答解説13
酪農学園大学の過去問です。独立不定詞の問題。to make matters worseで「さらに悪いことに」という意味になります。従って②worseが正解です。

全文:To make matters worse , it began to rain.(さらに悪いことに、雨が降ってきた。)

14.We like to have our friends(  )and stay with us.

①to come ②come ③coming

解答解説14
東海大学の過去問です(改題)。haveに注目します。使役動詞のhaveは《依頼》のニュアンスで「Oに~してもらう」という意味になり、Cには原形不定詞がきます。従って原形不定詞の②comeが正解です。

全文:We like to have our friends come and stay with us.(私達は友達に家に来てもらって泊まってもらうのが好きだ。)

15.This is the first time I’ve heard him(  ), and I hope it is the last.

①sing ②to sing ③sang ④sung

解答解説15
広島修道大学の過去問です。seehearなどの知覚動詞はCに原形不定詞をとります。従って、①singが正解です。

全文:This is the first time I’ve heard him sing, and I hope it is the last.(彼が歌うのを聞いたのはこれではじめてだが、これが最後であって欲しい。)

16.Have you seen such a thing(  )before?

①do ②done ③to do

解答解説16
阪南大学の過去問です。see+O+Cの形なのでCには原形不定詞の①doがくるように思えますが、目的語が<人>ではないので、a thing is doneという受動の関係になります。従って過去分詞の②doneが正解です。

全文:Have you seen such a thing done before?(そんなことが行われるのを以前に見たことがありますか。)

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