英語の時制の一致とは?5つの例外パターンも含めてわかりやすく解説

参考書よりもわかりやすい英文法超入門講座」の第13講です。

今回は時制の一致をどこよりもわかりやすく丁寧に解説します。

入試問題を中心に解説付きの練習問題も掲載しています!

解説記事と問題演習の組み合わせで「時制の一致」を誰でも簡単に攻略できるようになっています。

時制の一致とは

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I know that she is happy.

時制の一致とは主節の動詞にthat節内の動詞の時制をあわせることをいいます。

つまり時制の一致とは「主節の動詞が過去形になったときだけ、それにあわせてthat節の動詞も変化すること」です。

ここでいう”主節の動詞”とは簡単に言えば「最初の動詞」のことです。

つまりI know that she is happy.のknowが主節の動詞です。

主節の動詞もthat節の動詞も現在形のとき

そして、時制の一致の法則は、主節の動詞が現在のときは発動しません

時制の一致の法則が発動するのは主節の動詞が「過去形」のときだけです!

例えば、

①I know that she is happy.(私は彼女が幸福と知っています。)
   ↓
②I knew that she was happy.(私は彼女が幸福と知っていました。)

となります。

なぜ英語では時制の一致が起きるのか?

英語では1つの英文中に2つの動詞が含まれている場合、「今から見ていつなのか?」で時制を決定するからです。

(例)I knew that he was a doctor.(私は彼が医者だったことを知ってい。)

この例文を図解してみます。

時制の一致が起きる理由の図解

主節の動詞が現在形でthat節の動詞が過去形のとき

では次の例文です。

I know that she was happy.(私は彼女が幸福だったことを知っています。)

※主節の動詞が現在形のときthat節内の動詞の時制はなんでもOK!

この例文のknowがknewに変化したらwasはどうなるでしょうか?

今のところknowは現在形ですが、be動詞(was)は過去形ですよね?

以下のようになります。

③I know that she was happy.(私は彼女が幸福だったことを知っている。)
   ↓
④I knew that she had been happy.(私は彼女が幸福だったと知ってい。)

③→④ではknow→knewの変化に伴って、wasは、「過去よりももっと過去」を表す必要があるため、washad beenに変化しました。

大過去

主節の動詞が「過去形」ならば、that節の動詞は主節の動詞を「基準」として表すことになります。

つまり、

②I knew that she was happy.の場合、「彼女が幸福だ」は「知っていた」と同じ時のことなのでknewと同じ過去形のwasになります。

また、④I knew that she had been happy.の場合、「彼女が幸福だった」は「知っていた」よりもさらに過去の話なので、過去よりもさらに以前(大過去)のことを表す過去完了形になります。

わかりにくいかもしれませんが、「過去のそのまた過去」のことを大過去といいます。

過去と大過去の関係を図解してみます。

時制の一致における大過去の図解

このことをより深く理解するために、もう一度、似たような例文で確認してみましょう。

(例)I know that he wrote novels.(私は彼が小説を書いていたと知っている。)
      ↓
   I knew that he had written novels.(私は彼が小説を書いていたことを知っていた。)

この例でもknowがknewに変わるので、時制の一致によりwroteがhad writtenに変わります。

had writtenはwroteよりもっと以前のこと(大過去)を表しています。

時制の一致における大過去の図解その2

従属節ってなんだ?

ちなみに、that節のことを文法用語では従属節(じゅうぞくせつ)といいます。

従属節とは主節の一部として組み込まれたものです。

(※主節とはある英文で意味的な中心になっている節のこと)

なお、「節」とは「SV~」のことです。

時制の一致の影響を受けるのはthat節だけではない!

時制の一致とは主節の動詞が過去形のときのみ、従属節の動詞を過去形や過去完了形にすることです

従属節としてはthat節が代表的ですが、if(~かどうか)疑問詞が導く名詞節も従属節です。

つまり時制の一致の影響を受ける接続詞は、that節だけではないということです。

(例1)I wondered if he was busy.(彼は忙しいのかなと思った。)

【語彙】wonder[他動詞]「~かなと思う」

I didn’t know when he would be back.(彼がいつ戻るのか知らなかった。)

なお、though(だけれども)やbecause(なぜなら)も時制の一致の影響を受ける従属節です。

例題

下記の芝浦工大の過去問は良問です。この問題を解くことで、いまいちわかりにくい「過去のそのまた過去(大過去)」の概念が理解できるようになると思います。

次の英文を書き換えたとき(  )に当てはまる語は?

1.A friend of mine said to me, “The party was really a success.”

=A friend of mine told me that the party(  )really(  )a success.

ヒント:reallyは副詞なので無視して考えるとわかりやすいです!

解答解説1
A friend of mine said to me, “The party was really a success.”は「私の友人のひとりがパーティーは本当に成功だったと言った」という意味です。友人が「言った」時点よりも、もっと昔にパーティーが成功していますよね。従って(  )には「過去よりももっと以前を表す」hadbeenがそれぞれ入ります。

時制の一致の練習問題の解説図

全文:A friend of mine told me that the party had really been a success.(私の友人のひとりがパーティーは本当に成功だったと言った。)

時制の一致の例外

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時制の一致の例外はよく入試問題に出題されます。主節の動詞が過去形でも従属節の動詞が時制の一致の影響を受けないことがあります。

  • 不変の真理
  • 歴史上の事実
  • 現在も変わらない事実・習慣・習性・職業
  • 仮定法
  • 異なる時期の比較を表す副詞節

この5つは時制の一致の影響を受けません。

例外①不変の真理

(例1)He said that water boils at a temperature of 100 degrees centigrade.(彼は水は摂氏100℃で沸騰すると言った。)

centigradeは「摂氏」という意味です。「水が100℃で沸騰する」というのは、不変の真理なので、主節の動詞がsaidでも、that節の動詞はboilsのままです。

例外②歴史上の事実

(例2)I learned that Columbus discovered America in 1492.(コロンブスがアメリカを発見したのは1492年だと習った。)

(例2)では主節の動詞が過去形なので、普通なら従属節(that節)の動詞は時制の一致の影響を受けます。

実際、「コロンブスがアメリカを発見した」のは、「学んだ」ときよりも、さらに過去のことです。

過去のそのまた過去(大過去)は、過去完了形を使ってhad+過去分詞で表すはずですが、歴史的事実は時制の一致の例外なので、過去形のままでいいのです。

ちなみに、歴史上の事実はどんなときも常に過去形になります。

例外③現在も変わらない事実・習慣・習性・職業

(例)He told me that he is a university student.(彼は大学生だと言った。)

「彼が大学生であること」は現在も変わらない事実なので時制の一致の例外です。

つまり、今現在にもあてはまることは原則として時制の一致の影響を受けません。

例外④仮定法

仮定法も時制の一致の例外です。

(仮定法については「仮定法の基礎」にて詳しく解説しています)

仮定法の文に時制の一致の法則を適用すると意味が全く異なるものになってしまうからです。

仮定法は「現実味の薄いこと」を述べるために、あえて時制をずらしているだけなので、時制の一致とは無縁なのです。

He says that he would become a doctor if he had more money.(彼はもっとお金があれば医者になると言っている。)
   ↓
He said that he would become a doctor if he had more money.(彼はもっとお金があれば医者になるだろうと言った。)

例外⑤比較を表す副詞節

(例)He was older then than I am now.(その頃の彼は、今の私より歳をとっていた。)

that節が名詞節なのに対して、than S V~は比較を表す副詞節です。

異なる時期を比較する場合、主節と副詞節(than~)の間では時制の一致は行われません。

この例文のように、過去と現在を比較している場合に、時制を一致させてしまうと文意がめちゃくちゃになってしまうからです。

しかし、同じ比較構文でも、下記の例文のように、時期を比較しているわけではない場合は時制の一致が起きます。

The homework was much easier than he had expected.(その宿題は彼が思っていたよりも、だいぶ簡単だった。)

時制の一致と助動詞

(例1)I thought that he would read the book.(私は彼がその本を読むだろうと思った。)

(例1)では主節の動詞がthoughtと過去形なので、that節(従属節)の助動詞も過去形になっています。

(例2)He said that she must go there.(彼は彼女がそこに行かなけれなならないと言った。)

しかし(例2)のmustように過去形がない助動詞は時制の一致の影響を受けても、そのままで問題ありません。

ただし、(例2)のmustは「義務」の意味なので、He said that she had to go there. とすることもできます。

もちろん元の例文のようにmustのままでもOKです。

時制の一致の練習問題

1.My elementary school teacher said that the earth(  )round.

①be ②had been ③were ④is

解答解説1
松山大学の過去問です。不変の真理は時制の一致の影響を受けません。従って④isが正解です。

My elementary school teacher said that the earth is round.(私の小学校の先生は地球は丸いと言っていた。)

2.In high school, we learned that Kinkakuji(  )in 1397.

①had been built ②builds ③was built ④built

解答解説2
主節の動詞はlearnedと過去時制です。そのため時制の一致を考慮して①had been builtを選びそうになりますが、歴史上の事実は時制の一致の例外です。従って③was builtが正解です。なお、歴史上の事実は常に過去形になります。

In high school, we learned that Kinkakuji was built in 1397.(私たちは高校で金閣寺は1937年に建てられたと習った。)

3.The manager said his team(  )win the soccer league and they actually did the next season.

①will ②would

解答解説3
センター試験の過去問です(改題)。saidの直後のthatが省略されています。つまりThe manager said(that)his team~という構造です。時制の一致の影響で、主節の動詞saidにあわせて、his team~の動詞も過去形にする必要があります。従って正解は②wouldです。

全文:The manager said his team would win the soccer league and they actually did the next season.(その監督は、彼のチームがサッカーリーグで優勝するといい、実際に次のシーズンで優勝した。)

4.I never expected that she(  )us.

①would join ②will join ③join

解答解説4
東京家政大学の過去問です(改題)。主節の動詞がexpectedと過去形になっているので、続くthat節は時制の一致の影響を受けます。従って助動詞の過去形である①would joinが正解です。

全文:I never expected that she would join us.(彼女が私達に加わるなんて思ってもいなかった。)

5.I wondered where they(  )till then.

①be ③were ③had been

解答解説5
中京大学の過去問です(改題)。「私が思った(wondered)」時点よりもさらに過去に「どこかにいた」わけですから、大過去を表す③had beenが正解です。

全文:I wondered where they had been till then.(私は彼らがそれまでどこにいたのだろうと思った。)

まとめ

主節の動詞が過去形ならば、基本的に時制の一致の法則が発動します(不変の真理など例外あり!)。一方、主節の動詞が現在形ならばthat節などの従属節の時制は自由です。

 

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