英語の過去完了形とは?4つの用法を7種類の図解でわかりやすく解説!

過去完了形の例文解説図その2時制

英語の過去完了形は日本語にはない時制なので苦手にしている人も多いと思います。筆者も学生時代、「had+過去分詞」を見るたびに「ようわからん!」と思ったものです。

しかし、この記事では図解を活用して一見難しそうに思える過去完了を、どこよりもわかりやすく解説します。

42冊の参考書を研究した結果に加え塾講師や家庭教師の経験を活かしています。

この記事を読み終わる頃には「過去完了」を完璧に理解できているはずです。また、大学入試・英検・TOEICの文法問題に対応できるよう練習問題も5題用意しました。

「わかりやすさ」には絶対の自信がありますので是非この記事を参考にしてみて下さい。

補足過去完了は現在完了を理解していないと習得することが難しい分野です。もし現在完了の知識があいまいな場合は「英語の現在完了形(have+過去分詞)とは?3つの用法をわかりやすく解説」を先に一読されることを強くおすすめします。

過去完了形とは?

過去完了形はhad+過去分詞で表します。そして過去完了の本質は<過去のさらなる過去>から<過去>へのつながりです。

でもこれだけではよくわかりませんよね。なので図解を使って「過去のさらなる過去→過去」のイメージを理解していきましょう。

過去完了形の「過去のさらなる過去」から「過去」へのつながりのイメージ図

「過去のさらなる過去」なんて抽象的な言い方をするからわかりにくいのです。例えば「過去=昨日」としましょう。で、「過去のさらなる過去=3日前」とします。

つまり過去完了形を簡単に言うと<3日前>から<昨日>へのつながりのことなんです。こう考えれば「<過去のさらなる過去>から<過去>へのつながり」をイメージしやすくなりますよね。

さて過去完了には4つの用法があります。

  • 継続
  • 経験
  • 完了
  • 大過去
参考記事英語の現在完了形(have+過去分詞)とは?3つの用法をわかりやすく解説

早速、この4つの用法を具体的な例文で確認していきましょう!

①継続

(例文)I had been reading a book for two hours when she returned.(彼女が戻ってきたとき私は2時間、読書をしていた)

「for~」は継続用法の目印です。この例文は「<過去のさらなる過去>から<過去>」までの動作の継続を表します。って言ってもなかなかイメージできないですよね。なので図解してみました!

過去完了形の例文解説図その1

つまり「彼女が戻ってきた」という過去の時点から、さらに2時間前(過去のさらなる過去)に読書をし始めて、彼女が戻ってきた時点まで読書を継続したという意味です。

「彼女が戻ってきた」時点という過去のさらに2時間前は過去のさらなる過去なので過去完了を使って「過去のさらなる過去→過去」を表しているというわけです。

②経験

(例文)I recognized the man because I had met him once before.(以前に1度会ったことがあったので、その男が分かった)

過去完了形の例文解説図その2

「(過去に)その男が分かった」のは、それより以前(過去のそのまた過去)に「彼にあったことがある」という《経験》があるからですね。

この例文はそんなに難しくないと思います。「過去のさらなる過去」に「会ったことがある」を過去完了形で表しているだけですね。

次の例文に進みます。

③完了

(例文)When she got to school, the class had started already.

「already」があることから過去完了の《完了用法》だとわかります。「(過去に)彼女が学校に着いた時点」よりも、もっと以前に授業は始まっていたわけです。従って「過去のさらなる過去」なので過去完了形が使われています。

④大過去

「過去のさらなる過去から過去へのつながり」を表すのが過去完了でした。しかしこれからお伝えする大過去という用法は例外です。大過去は単に、過去のさらなる過去を表すだけで、大過去から過去へのつながりは意識されません

大過去のイメージ図

I lost the watch which my sister had given me for my birthday.(誕生日に姉からもらった時計をなくした)

大過去の例文図解その1

単純に「姉が時計をくれた」のは「なくした」という過去よりもさらに過去だということを表しています。このように、過去へのつながりをとくに意識しない「過去のそのまた過去」のことを大過去といいます。つまり「過去」と「大過去」は切り離されているわけですね。

番外編!「時制の一致」における過去完了

時制の一致でも過去完了形が顔をだしてくることがあります。

時制の一致の詳細は「英語の時制の一致とは?5つの例外パターンも含めてわかりやすく解説」をご覧頂ければと思いますが、簡単に説明すると、時制の一致とは「主節の動詞が過去形のときだけ、従属節の動詞が影響を受けて過去形や過去完了形になること」です。

A friend of mine told me that the party had really been a success.(私の友人のひとりが私に「パーティーは本当に成功だった」と言った)

「友人が私に言った」よりも以前に「パーティーが成功した」ので、「had really been」と過去完了形が使われています。

で、どこがどう時制の一致なのかというと、

A friend of mine tells me that the party was really a success.
   ↓
A friend of mine told me that the party had really been a success.

のように、「tells→told」と主節の動詞が「現在形→過去形」に変化したことでthat節の動詞「was」が時制の一致の影響を受けて、「was→had been」と変化する様子を時制の一致と呼ぶわけです。

つまり主節の動詞が過去形になると、それにあわせて従属節(この場合that節)の動詞も変化するわけです。

かいつまんで時制の一致の要点をお話しましたが、もっと基礎から時制の一致を学びたい場合は、繰り返しになりますが「英語の時制の一致とは?5つの例外パターンも含めてわかりやすく解説」を活用してみて下さい。

続いて、練習問題に移ります。

練習問題-厳選5題-

ここまで解説してきた「過去完了」をさらに深く理解して頂くために大学入試の過去問から良問を厳選して掲載しました。大学受験だけではなく英検やTOEICにも役立ちます。より多くの過去完了の例文にふれることで必ず理解が深まりますので是非参考にしてみて下さい。

なお「+解答解説」ボタンを押すと答えを見ることができます。もちろん詳しい解説付きです。


1.She(  )in Germany for three years before she got a job in England.

①had lived ②lives ③has lived ④would live

解答解説1
神奈川大学の過去問です。全訳は「彼女はイギリスで職に就く前、ドイツに3年間住んでいた」です。「イギリスで職に就いた」という過去の時点よりも、もっと以前に「ドイツに住んでいた」わけですから過去のそのまた過去を表す①had livedが正解です。過去完了形の継続用法の例文解説図その1

2.The last train(  )when I arrived at the station.

①has already left ②already left ③had already left ④was already left

解答解説2
芝浦工大の過去問です。全訳は「私が駅に着いたときには、最終列車はすでに出ていた」です。「駅に着いた」よりももっと以前に「最終列車は出た」ので過去のそのまた過去を表す③had already leftが正解です。過去完了の《完了用法》ですね。

3.He(  )in Paris for ten years when the war broke out.

①had lived ②was living ③lived ④has lived

解答解説3
松山大学の過去問です。全訳は「戦争が起こったとき、彼はパリに10年間住んでいた」です。「戦争が起こった」という過去の時点よりも、さらに以前に「パリに住んでいた」という時系列なので、「過去のそのまた過去」を表す①had livedが正解です。また「for ten years」から過去完了の継続用法だとわかります。過去完了形の継続用法の例文解説図その2

4.The road was muddy, as it(  )the day before.

①rains ②rained ③has rained ④had rained

解答解説4
流通経済大学の過去問です。全訳は「前日に雨が降ったので道はぬかるんでいた」です。「道がぬかるんでいた」という過去の時点よりも、「雨が降った」の方がさらに1日前なので、④had rainedが正解です。この問題は大過去の用法です。そのため、「雨が降った」と「道がぬかるんでいた」のつながりはとくに意識されません。

5.I did very poorly on the test. I(  )prepared enough.

①hadn’t ②little ③never ④have not

解答解説5
京都産業大学の過去問です。全訳は「この前の試験で私は成績が非常に悪かった.十分に準備をしていなかったのだ」です。大過去の概念を理解しやすい良問ですね。「試験で悪い成績だった」時点よりも、さらに過去に「試験準備を十分にしなかった」という時系列なので過去完了の①hadn’tが正解です。had notの短縮形=「hadn’t」という点にだけ注意して下さい。

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