分詞構文とは?3つの図解でわかりやすく解説

分詞構文とは何か?その1分詞

はじめに

「分詞構文がよくわからない」、「分詞構文を基礎からやりなおしたい」と思っていませんか。この記事を読めば分詞構文がすぐにわかるようになります。そして文法問題で高得点をとることができるようになります。

塾講師や家庭教師の経験を踏まえた上で、42冊の英文法の参考書を比較研究しました。

基礎~大学入試共通テスト(旧・センター試験)レベルまでの分詞構文を解説していきます。記事の終わりには練習問題も掲載していますので、あわせて参考にしてみて下さい。

分詞構文とは

As she studied hard, she was very tired.(一生懸命に勉強したので、彼女はとても疲れていた)

【語彙】as[理由を表す接続詞](~なので)

簡単に言うと、(例文1)から接続詞のAs主語のsheを消して、残ったstudied分詞(~ing)に書き換えた形が分詞構文です。

図解すると下図のようになります。

分詞構文とは何か?その1

今回は「studied」→「studying」と現在分詞に書き換えましたが、”studying”の部分が、過去分詞になる場合もあります。

(例文2)Seen from the plane, the town was very pretty.(飛行機から見ると、その街はとても美しかった)

(例文2)が過去分詞ではじまる分詞構文です。なぜSeenになっているかというと、「街が飛行機から見られると、その街は・・・」という受動の関係になっているからです。

つまり、元の文は、”When it was seen from the plane, the town … pretty.”という形だったわけです。

この様子を図解すると下図のようになります。

分詞構文とは?過去分詞で始まるパターンの図解

さて、(例文1)では接続詞のAsが、(例文2)では接続詞のwhenが省略されていることから、分詞構文は「理由」や「」を意味することがわかります。

また分詞構文は元々は副詞節なので、副詞句として文の好きな場所に置くことができます。

補足副詞節とは副詞の役割をするSVのカタマリのこと!副詞句とは複数の語で1つの副詞になるようなカタマリのこと!

(例文3)Ann, hearing a noise, went downstairs.(アンは物音を聞いて、階下へ降りた)

【語彙】go downstairs(階下へ降りる)
※階下 = 下の階

分詞構文は副詞のカタマリなので文頭だけではなく、文中・文尾にも置くことができます。(例文3)は分詞構文が文中に置かれた形です。

念のため、分詞構文が文尾にくるパターンも例文で確認しておきましょう。

(例文4)He walked along the street, singing an old Beatles’ song.(彼は懐かしいビートルズの歌を歌いながら通りを歩いていた)

【語彙】old(懐かしい、昔の)

(例文4)では分詞構文が「付帯状況(~しながら)」を表しています。ここで分詞構文が表す意味をまとめると以下のようになります。

  • 時(~して/~すると)
  • 理由(~なので)
  • 条件(~ならば)
  • 譲歩(~だが)
  • 付帯状況(~しながら)
(例文5)Though understanding no Spanish, she was able to communicate with the other students.(スペイン語はわからなかったが、彼女は他の学生とコミュニケーションをすることができた)

(例文5)は「譲歩(~だが)」を表しています。この例文のポイントは「接続詞が省略されずに残されている」ことです。譲歩の分詞構文では分詞の前にthoughまたはwhileを置きます。

補足whileにも「~だが」という譲歩の意味がある点に注意!

分詞構文の応用

ここからは英語の文法問題に対応できるよう、より実践的な分詞構文の知識を解説していきます。

分詞構文の否定

notなどの否定語は分詞の直前に置きます。

(例文)Not knowing which course to take, I decided to ask for advice.(どのコースを取るべきかわからなかったので、私は助言を求めることにした)

文頭のNotが現在分詞のknowingを否定しています。which+名詞+to doは(どの[名詞]を~すべきか)という名詞句です。which course to takeが名詞としてknowingの目的語になっています。

補足名詞句とは複数の語のカタマリが1つの「名詞」になること!

分詞構文で主節より前の時を表す場合

分詞構文の内容が主節より以前の「時」を表す場合、having+過去分詞を使います。

補足「主節」とは意味の中心となるSVのカタマリのこと!

(例文)Having done my homework, I was able to watch television.(宿題を終えたので、私はテレビを見ることができた)

「テレビを見ること」よりも以前に「宿題を終えた」という関係です。この時間のズレを図示すると下図のようになります。

分詞構文の完了形と時間のズレの図解

補足「大過去」とは「過去のそのまた過去」のこと!

独立分詞構文

「独立分詞構文」などと言うと難しく聞こえますが、要は、分詞構文が導く副詞句と主節の主語が異なる場合のことです。分詞構文の主語が省略できるのは、分詞構文の主語と主節の主語が同じときだけなのです。

(例文)All things considered, we cannot say that it is wrong.(全ての物事を考慮すると、私たちはそれが間違っているとは言えない)

【語彙】consider(~を熟考する)

分詞の主語はAll things(全ての物事)です。つまりAll thingsが分詞の意味上の主語になっています。主節の主語はweです。このように分詞の主語と主節の主語が違う場合は、”All things”のように分詞の主語を省略せずにそのまま残します

「全ての物事が考慮される」という受動の関係なので、過去分詞のconsideredがきている点に要注意です。

There be構文と分詞構文

There be構文を分詞構文にするとThere beingという形になります。必ずと言っていいほど出題される分詞の応用問題なので、「There be」→「There being」という変化を、そのまま暗記してしまうと良いでしょう。

There being a beautiful dress on the table, she touched it lightly.(テーブルの上に美しいドレスがあったので、彼女はそれにそっと触れた)

分詞構文の慣用表現

Generally speaking, men are taller than women.(一般的に言えば、女性よりも男性の方が背が高い)

generally speakingは分詞構文の代表的な慣用表現で「一般的に言えば」という意味です。

その他の分詞構文の慣用表現には以下のようなものがあります。熟語のように覚えてしまうと文法問題を解くときに便利です。

  • considering~(~を考慮して)
  • given~(~を考慮して)
  • compared with~(~と比べると)
  • strictly speaking(厳密に言うと)
  • frankly speaking(率直に言うと)
  • weather permitting(天気が良ければ)
  • judging from~(~から判断して)

練習問題-厳選5題-

ここまでの解説への理解を確かなものにするために、良問5題を掲載しました。できるだけ詳しい解説をつけたので、是非参考にしてみて下さい。

なお、「+解答解説」ボタンを押すと答えを見ることができます。

1.The Bank of New York, (  )in 1784, is one of the oldest companies in the United States.

①to be found ②it was founded ③founding ④founded

【語彙】found(~を設立する)

解答解説1
玉川大学の過去問です(改題)。全訳は「1784年に設立されたニューヨーク銀行はアメリカで最も古い会社の1つだ」です。分詞構文が副詞句として文中に置かれているパターンです。原則として主節の主語と分詞構文の主語は一致するので、The Bank of New York (found) in 1784という関係です。問題は「(found)が現在分詞になるのか?過去分詞になるのか?」です。「ニューヨーク銀行は1784年に設立された」という受動の関係なので正解は④foundedです。

2.(  )from the plane, the beautiful landscape was really fascinating.

①Seeing ②Seen ③To see ④Having seen

解答解説2
清泉女子大学の過去問です。全訳は「飛行機から見ると、その美しい景色は本当に素晴らしかった」です。分詞構文と主節の共通の主語は、landscape(景色)です。「景色が飛行機から見られる」という受動の意味なので②Seenが正解です。ちなみにfascinateは「~を魅惑する」という意味です。

3.(  )a fine day yesterday, I took my son fishing.

①Being ②Having been ③It being ④It was

解答解説3
中京大学の過去問です。全訳は「昨日は天気が良かったので、私は息子を釣りに連れていった」です。独立分詞構文の問題。分詞の主語は天候のitです。そして主節の主語はIです。「分詞の主語 ≠ 主節の主語」なのでItをそのまま残した形の③It beingが正解です。

4.(  )no bus service, I had to walk home.

①It have been ②Being ③It being ④There being

解答解説4
立命館大学の過去問です。全訳は「バスがなかったので、私は歩いて帰宅しなければならなかった」です。There be構文を分詞構文にするとThere beingになるのでが正解です。

5.Mary’s birthday party will be held in the garden, weather(  ).

①permits ②permitted ③permitting ④being permitted

【語彙】hold(開催する)、permit(許す)

解答解説5
南山大学の過去問です(改題)。全訳は「天気が良ければ、メアリーの誕生会は庭で開催されるだろう」です。分詞の主語はweatherで主節の主語はMary’s birthday partyです。「分詞の主語 ≠ 主節の主語」なので独立分詞構文ですね。ここで、weather permittingは「天気が良ければ」という慣用表現でした。従って③permittingが正解です。

まとめ

ここまで読んで下さりありがとうございます!基礎レベル~大学入試共通テスト(旧・センター試験)レベルまでの分詞構文の知識を解説してきました。この記事が大学入試・英検・TOEICなどのお役に立てれば幸いです!

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