立替金とは
取引先や従業員が負担すべき金額をかわりに支払ったときは、立替金で処理します。立替金は後で返してもらえるお金なので資産のグループの勘定科目です。
また、従業員に対する立替金は従業員立替金(資産)という勘定科目で処理するケースもあります。
但し、天引きした源泉所得税や社会保険料は立替金ではなく、預り金で処理するので区別が必要です。
立替金の仕訳
取引例:
従業員が負担すべき生命保険料10円を現金で立て替えた。
生命保険料の立て替えなので、立替金(資産の増加)として処理します。一見するとお金を支払っているので、資産の減少に見えるかもしれませんが、実際には、後でお金を返してもらう権利が発生しているので、資産の増加として記帳します。資産の増加は借方に仕訳します。相手科目は現金(資産)ですね。
(立替金)10 | (現金)10 |
後日、従業員に100円の給料を支払い、立替金10円をそこから差し引いて90円を現金で支給した場合は以下のような仕訳になります。
(給料)100 | (立替金)10 |
(現金)90 |
なお、他の立替金をよく用いる例としては、「取引先が負担すべき送料を一時的に当店で立て替えた」というものがあります。詳しくは諸掛りの仕訳で解説しています。
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