内金とは
内金(うちきん)とは、商品を仕入れる際などに、商品金額の一部を先払いすることをいい、手付金とも呼ばれます。内金は勘定科目の前払金(まえばらいきん)で処理します。前払金は「後日商品を受け取ることができる権利」なので資産のグループの勘定科目です。
前払金の仕訳
取引例:
商品100円を注文し、内金10円を現金で支払った。
内金は前払金(資産)の増加として処理します。資産の増加は借方に仕訳します。相手科目は現金ですね。
(前払金)10 | (現金)10 |
この取引で、後日、残りの商品代金90円を現金で支払い、商品を仕入れた場合、前払金(資産)の減少として以下のように処理します。
(仕入)100 | (前払金)10 |
(現金)90 |
最初の仕訳と見比べてみると、内金が相殺されていることがわかりますね。
前受金の仕訳
逆に、内金を受け取った場合は、前受金(まえうけきん)という勘定科目を使います。前受金は「後で商品を引き渡さなければいけない義務」なので、負債のグループの勘定科目です。
取引例:
商品100円の注文を受け、内金として10円を現金で受け取った。
この時点ではまだ商品を売り上げてはいない点に注意して下さい。そして内金を受け取ったので、これを前受金(負債)の増加として処理します。負債の増加は貸方に仕訳します。相手科目は現金です。
(現金)10 | (前受金)10 |
この取引で後日、相手先に商品を納品し、代金は現金で受け取った場合、前受金を相殺して、負債の減少として借方に仕訳します。そして、商品を引き渡したタイミングで売り上げとして処理します。
(前受金)10 | (売上)100 |
(現金)90 |
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