入門!簿記の解説【6】商品売買①「三分法と分記法」

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入門!簿記の解説

はじめに

こんにちは!鹿丸です!餃子を食べながら執筆しております(笑)

さて、前回までの入門!簿記の解説【5】では、仕訳帳から勘定口座への転記を学習しました。転記がよくわからなかったという方も安心して下さいね。先の方でもう一度基礎から丁寧に説明しますので

今回は、「商品売買」について学んでいきましょう!

※突然「商品売買」と言われてもピンとこないかもしれませんが解説を読んでいくうちにイメージがわいてきますよ!

「わかりやすいは正義!」の名のもとに挫折しらずの超わかりやすい解説をしていきますね!

 

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商品売買

この商品売買というテーマでは実際にお店で仕入をしたり、商品が売れたときの処理の方法を学びます。

まずは取引に使われる用語を覚えよう

仕入れ」は説明の必要はありませんね。この仕入れたときの金額を原価(または仕入原価)といいます。

また商品をお客さんに販売することを「売上げ」といいます。そしてお客さんに商品を販売した価格のことを売価(ばいか)といいます。

また商品を仕入れた相手先のことを仕入先といいます。一方、商品を買ってくれたお客さんのことを得意先といいます。

これらは一見当たり前の言葉のように感じますが、商品売買の基礎用語なので、しっかりとおさえておいて下さいね!

商品売買の処理の仕方は2つある

商品売買の簿記上の処理の仕方には2種類があります。日商簿記3級で特に狙われるのが三分法(さんぶんぽう)という処理方法です。もう一つの処理方法は分記法(ぶんきほう)です。

それではまず、三分法という商品売買の処理方法から学習していきましょう(こっちの方が圧倒的に試験に出るので!)。

三分法をマスターせよ!(と言っても簡単ですよ!楽勝です!)

三分法による商品売買の処理では次の3つの勘定科目を使います。

  • 仕入(費用のグループ)
  • 売上(収益のグループ)
  • 繰越商品(資産のグループ)

要は、この3つの勘定科目によって商品売買を簿記に記録する方法が三分法なのです!

尚、「三分法だとか分記法といった専門用語が出てきて、いかにも、これから何か難しいことが起こりそう!」と心配される方もいるかもしれません(けっして難しいことは起こらないですし、例えややこしいことでも分かりやすく解説するので安心して下さいね♪)。

また、「なんで商品売買の処理の仕方が2つもあるのだろう?」とか「商品売買ってそもそもなんだろう?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし今はそうした心配や疑問は一旦忘れて、三分法による処理の手順を覚えることに集中しましょう!つまり「習うより慣れろ」の精神です!

それでは、実際に「商品を仕入れたとき」と、「商品を売り上げたとき」の取引を三分法を利用して仕訳処理してみましょう。

商品を仕入れたときの三分法による処理

それでは早速、三分法を利用して取引を仕訳したいと思います。

尚、三分法においては、商品を仕入れときは、その商品の原価仕入(費用)の勘定科目に計上するというルールがあります。

もちろんそうすることには理由があるのですが、現段階では「三分法を利用したとき、仕入れた商品の原価は仕入(費用)の勘定科目に計上するのだ!」と覚えてしまって下さい。

では以下の取引を三分法で仕訳してみましょう。

 

取引:「ポンポコ商事はABC企画から商品1,000円を仕入れ、代金は現金で支払った

 

まずは取引から発生した要素を明らかにしますね。この場合、仕入(費用)、現金(資産)の2つの要素を見つけることができますね。

ちなみにここで混乱しないようにして欲しいのですが、先ほど、商品売買の仕訳処理には三分法と分記法の2種類の仕訳の仕方があると説明しました。

もし簿記の試験の問題に「分岐法で仕訳せよ」という指示があった場合は、「仕入れ」は「仕入(費用)」ではなく、「商品(資産)」の勘定科目を使って処理します。※この点、今は理解できなくても後でちゃんと説明するので問題ありません!

まあ、でも日商簿記3級では分記法による仕訳は滅多に出題されません。また分記法の仕訳練習も後程、この解説内で行いますので安心して下さいね。

さて、こういった点が分記法と三分法の大きな違いの一つです。要は全く同じ取引でも、三分法で仕訳処理するか、分記法で仕訳処理するかでは、異なる勘定科目を使うわけです

つまり、仕訳の流儀が違えば、勘定科目も変わってくることがあるのです。

もちろん、この例題の場合は三分法で仕訳処理をする練習なので、「仕入れ」は「仕入(費用)」の勘定科目に計上しますよ。

さて気をとりなして例題の仕訳の続きをやりましょう。

取引から発生した要素を明らかにしたら、次は各要素の増減を確認するのでしたね。今回、見つけた要素は仕入(費用)と現金(資産)でした。

このケースでは、仕入(費用)は増えていますね。一方、現金(資産)は仕入れにつかってしまったので減っていますね。

ある要素が増えた場合は貸借対照表・損益計算書の配置と同じ方向に仕訳し、ある要素が減った場合は貸借対照表・損益計算書の配置と反対の方向に仕訳するのでしたね。

それでは、貸借対照表と損益計算書をおさらいの意味も込めて眺めてみましょう。

貸借対照表

損益計算書

仕入(費用)は増えているので、損益計算書の配置通り、借方(左)ですね。

一方、現金(資産)は減っているので、貸借対照表の配置とは反対の貸方(右)になりますね。

これからの結果を金額も含めて仕訳帳にまとめると以下のようになります。

借方(左) 金額 貸方(右) 金額
仕入 1,000 現金 1,000

どうですか?別に三分法なんて言っても普通の仕訳と同じで簡単ですよね?

しかし一点だけ厄介なことがあるんです!

三分法とは、仕入(費用)・売上(収益)・繰越商品(資産)の3つの勘定科目で商品売買を処理する方法でした。

この3つの勘定科目の中の「繰越商品」が少しめんどうなんです。しかし今はまだだいじょうぶ。繰越商品という勘定科目が登場するのはまだずーーーっと先のお話なんです。

それに例えややこしくても圧倒的に分かりやすく説明するのでご安心下さいね。

お次は商品を売り上げたときの三分法の処理です。

商品を売り上げたときの三分法により処理

それでは早速、三分法で取引を仕訳しましょう。

 

取引:「ハト商会はカモメ商事に商品(原価100円、売価200円)を売り上げ、代金は現金で受け取った」

 

はい!ではまず取引から発生した要素を明らかにします。この場合は「売上(収益)」と「現金(資産)」ですね。

では増減はどうでしょうか。売価200円で売り上げて、代金を現金で受け取ったので、現金は200円増えていますね。

現金は資産のグループで貸借対照表の左側にありますから、そのまま仕訳帳の借方(左)に記入します。

また売上も増えていますね。売上は収益のグループです。損益計算書を見ると収益は右側にあるので、そのまま、仕訳帳の貸方(右)に記入すればいいですね。

以上の仕訳処理をまとめると以下のようになります。

借方(左) 金額 貸方(右) 金額
現金 200 売上 200

簡単でしたね。これで三分法の解説は終わりにします。次は分記法による仕訳処理の練習をしましょう!

分記法による処理

分記法は三分法と対比してみると分かりやすいです。そして同じ取引でも仕訳の流儀が違えば、用いる勘定科目も異なってくる点を思い出しましょう

分記法の流儀と三分法の流儀では、全く同じ取引でも異なる勘定科目で仕訳処理するのです。

三分法の場合は「仕入(費用)」・「売上(収益)」・「繰越商品(資産)」の3つの勘定科目で取引を仕訳しました。一方、分記法では「商品(資産のグループ)」・「商品売買益(しょうひんばいばいえき)(収益のグループ)」の2つの勘定科目で取引を仕訳します

それでは先ほど、三分法で仕訳した取引を今度は分記法で仕訳してみましょう。

商品を仕入れたときの分記法による処理

 

取引:「ポンポコ商事はABC企画から商品1,000円を仕入れ、代金は現金で支払った

 

先ほどの三分法のときに仕訳したのと全く同じ取引ですね。これを分記法(商品と商品売買益)で仕訳してみます。

三分法(仕入・売上・繰越商品)で仕訳するのであれば、この取引から発生する要素は、「仕入(費用)」と「現金(資産)」となるわけですが、今回は分記法による仕訳処理なので、取引から読み取れる要素は「商品(資産)」と「現金(資産)」となります

増減としては、商品(資産)は仕入れたので増えていますね。代金1,000円を支払ったので現金(資産)は減っています。

そして貸借対照表において資産は左側にありますね。このことから、商品(資産)は貸借対照表の位置通りに借方(左)に記入します。一方、現金(資産)は減っていますから、貸借対照表の位置とは反対側の貸方(右)に記載すればいいですね。

借方(左) 金額 貸方(右) 金額
商品 1,000 現金 1,000

これが分記法による商品を仕入れたときの仕訳の例になります。

お次は、商品を売り上げたときの仕訳処理を分記法で行ってみましょう。

商品を売り上げたときの分記法による処理

 

取引:「ハト商会はカモメ商事に商品(原価100円、売価200円)を売り上げ、代金は現金で受け取った」

 

分記法において商品を売り上げたときは、「原価」の扱いがちょっとわかりにくいです。よく考えてみましょう。

原価とは、「商品を仕入れたときの金額」のことです。

ここで、先ほどの以下の取引を思い出してみましょう。

取引:「ポンポコ商事はABC企画から商品1,000円を仕入れ、代金は現金で支払った

分記法でこの取引を仕訳したときに、仕入れた部分を「(商品)1,000」と仕訳しましたね。

この1,000円が原価ですよね。商品を仕入れたときの金額を原価というわけですから。

さて、以上の考察を踏まえた上で、

取引:「ハト商会はカモメ商事に商品(原価100円、売価200円)を売り上げ、代金は現金で受け取った」

の取引に戻りましょう。そして分記法では「商品(資産)」と「商品売買益(収益)」を使って仕訳することも思い出しておいて下さい。

で、原価100円の商品が売れたわけですから、原価の部分については、商品(資産)の減少として処理するんです。裏を返せば、100円で仕入れた商品(資産)を、商品(資産)の増加として処理するのだから、その原価100円の商品が売れることは、商品(資産)の減少としてとらえるわけです。

一方、売価は200円です。原価との差額は100円です。この差額の100円を商品売買益(収益)で処理するんです。

で、残った要素は現金(資産)の200円の増加ですね。

以上の仕訳をまとめると下記のようになります。

借方(左) 金額 貸方(右) 金額
現金 200 商品 100
商品売買益 100

ちゃんと借方(左)と貸方)(右)の金額は一致していますね。貸方を合計すると200円ですからね。

どうですか?

多分、商品売買益で処理する場面はすぐに理解できると思うんです。

原価100円を売り上げたときは、商品(資産)の減少として処理するイメージはわきましたか?

この点が分記法のちょっとややこしいところですよね。

簡単にかいつまんで、もう一度、原価の分記法による処理を説明すると、原価100円で仕入れてきた商品を売り上げたことにより、お店から100円分の商品(資産)が無くなるので、原価100円分だけ商品(資産)が減少するというイメージです

分記法は滅多に試験には出ませんが、絶対に出ないわけではないので、こうした分記法による商品の売り上げについてもちゃんと理解しておきましょう。

尚、どうしても理解できない場合は、メール質問(無料)を活用して下さいね!

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おわりに

今回は、商品売買というテーマで三分法による取引の仕訳と、分記法により取引の仕訳を勉強しましたね。

日商簿記3級では主に三分法を前提とした問題が出題されるので、特別な指示が無い限りは、商品を仕入れたときは「仕入(費用)」で、また、商品を売り上げたときは「売上(収益)」で仕訳処理するようにして下さいね

さて、次回の簿記の解説【7】でも引き続き商品売買の解説講義をしていきます。

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