【人間関係の悩みを解決する方法】周りに認められたい病の治し方


まえがき

この記事は、「周りに認めれたい、好かれたい!」と強く思い込んでいるせいで、人間関係に悩み抱えている方のためのものです。

この記事を読めば、「他人に気に入られる努力」がいかに自分を苦しめているかを心の底から理解できることでしょう。その結果、人間関係の悩みは大幅に減ります。

ちなみに、「周囲に認められたい病」の典型的な症状は、ネットスラングで言うところの「キョロ充」です。また「一人でお昼ご飯を食べるのが辛い恥ずかしい」という悩みも、間違った思い込みから生じます。

そこまで、症状がひどくなくても、自分を良く見せようと身構えすぎるあまり、人間関係のストレスを強く感じてしまうケースはたくさんあります。

でも、安心して下さい。この記事では、「科学的に立証されている強力な技法」だけを使って、あなたを苦しめる厄介な思い込みを消し去ります。

そうすれば、もう人間関係で苦労する必要はなくなります。

是非、参考にしてみて下さい!

自分自身を苦しめる思い込みを捨てる

「自分を良く見せなければならない」、「クラスの友人や会社の同僚に気に入られなければならない」といった考えは自分自身を苦しめる思い込みです(今は信じられなくても、この記事を読み進めるうちに納得していただけると思います)。

こうした思い込みから、「人に認められ、受け入れられるためには~しなければならない」という、自分で、自分にする命令(以下:自己命令)が幾つも生まれ、どんどん苦しくなっていきます。

冒頭で指摘した思い込みや、そうした思い込みから生まれる多数の自己命令は、人間関係のストレスを増やすだけで、ほとんどメリットがありません。

もしここに書いてあることが信じられないようであれば、「人に気に入られるように努力すべきだ」という考えが、本当に「現実的で合理的な考えかどうか」を調べてみるといいでしょう。

そのためには、メリット/デメリット分析が役立ちます。この方法は、認知行動療法という、もっとも効果のある精神療法において、科学的にその効果が証明されているもので、人間関係のストレスの元となっている、思い込みが「本当に妥当なものかどうか」を調べるための強力な技法です。

メリット/デメリット分析を実際にやってみる

「人に気に入られるように努力すべきだ」という考えが、どれくらい、自分の生活に役立っているものなのか。あるいは予想に反して、自分の苦しみを増やすような考えなのか。

実際に、メリット・デメリット分析で確かめてみましょう。

もし可能なら、スマホのメモ帳などを使って、ご自身でも、この考えのメリット・デメリット分析をやってみて下さい。

算数や数学の勉強をするとき、テキストに書いてある数式をただ眺めているよりも、実際に書いてみた方が遥かに理解がはかどるのと同じで、自分の頭で考えた方が、より大きな効果が期待できます。

以下は、筆者が考える、「人に気に入られるように努力すべきだ」のメリットとデメリットの一覧です。ご自身で、この考えが正しいかどうかを検討する際の参考として役立つと思います。

「人に気に入られるように努力すべきだ」のメリット

  1. 何もしないよりは自分を良く見せる努力をした方が、少なくとも一時的には、安心できる。
  2. 相手に好意的に受け入れられるよう、全力を尽くせば、多分、いろいろな人から好かれる。

「人に気に入られるように努力すべきだ」のデメリット

  1. がんばることで、一時的に安心感が得られる反面、他人にいい顔をする努力は、とても疲れるものだ。
  2. 相手の顔色をうかがいつつ、好かれるように、一生懸命がんばれば、確かに、一部の人には良く思われるかもしれない。しかし、その反面、そういう生き方は、まるで相手の機嫌をとるために、こびているようで、あまり気分の良いものではない。
  3. 人の価値観は千差万別なので、良かれと思ってやっていることでも、相手から見ればマイナスのことかもしれない。そのため、自分を良く見せる努力をしても、ほとんど効果が得られない場合もたくさんある。
  4. 自然体の自分を大切にして、特に努力することなく、普通に振る舞った方が、楽だし、返って、人に好かれる結果になるのではないか。それに、本来の自分を出して、そういう自分を好きになってくれる人と仲良くした方が、より満足度の高い人間関係を築けるはずだ。

もちろん、人間関係において、礼節や思いやりは欠かすことのできないものです。しかし、このように、メリット/デメリット分析をしてみると、「自分を良く見せなければならない」、「クラスの友人や会社の同僚に気に入られなければならない」という考えは、メリットよりも遥かにデメリットが多い、自分を苦しめる思い込みだということが分かります。

さらに、もう一つ、こうした厄介な思い込みを捨て去り、人間関係の悩みを減らす方法をご紹介します。

他人を参照ポイントとする方法

自分自身のことだと、なかなか、客観的になれませんよね。そこで、「人に気に入られるように努力すべきだ」という思い込みがいかに非現実的で役立たないものかを理解するために、他人を参照ポイントにしてみましょう。

他人を参照ポイントにするというのは、少し専門的な言い方で分かりにくいですよね。

でも安心して下さい、以下の3つの質問に答えるだけで、この非常に効果的なテクニックを、たったの数十秒で理解できますので。

尚、この”他人を参照ポイントにする方法”というのも、科学的に効果が証明されている信頼できる技法です。

 

※できれば、スマホのメモ帳などを活用して、実際に、以下の3つの質問に回答してみて下さい。

 

 

質問①あなたの家族や親友、友人の中から誰かひとり、適当な人物を想像してみて下さい。その人を仮にAさんとしましょう。もしAさんが「人に気に入られるように努力すべきだ」とすっかり信じ込み、あまりにも他人に好かれる努力をしすぎたために、すっかり疲れ切ってしまっていて、「人間関係が辛い」とあなたに相談を持ち掛けたとしたら、あなたはAさんに、なんと言ってあげますか?

そして、あなたがAさんに言ってあげたことは、あなた自身にも当てはまりそうですか?

 

※筆者の回答例⇒「もう少し肩の力を抜いた方が楽になるんじゃないかな?無理に努力しなくても、周囲の人は受け入れてくれると思うよ。それに、例え、認めてくれない人が何人かいたって、それがどうしたと言うんだい?別にそれでいいじゃない。何も、全員から良く思われる必要なんてないのだから…」

 

※(まずないとは思いますが…まさか…、Aさんに、「お前の他人に良く思われるための努力が足りないから苦しいんだ!この馬鹿め!もっと死ぬ気で好かれるよう努力しまくれ!」なんて助言はしませんよね!?)

 

質問②あなたのまわりに、「人に気に入られるように努力すべきだ」という考えとは、正反対の考え、つまり「肩の力を抜いて、自然体で振る舞うのが一番だ」と信じていそうな人はいますか?または、少なくとも、「人に好かれるように努力すべきだ」とあまり強く思っていない人はいますか?あなたの周りにそういう人がいなさそうであれば、有名人や歴史上の人物を想像しても構いません。その人は、「人に気に入られるように努力すべきだ」だと考えないことで、人間関係で苦労していそうですか?あるいは、そう考えないことで、どのような人間関係を築いていると思いますか?

 

※筆者の回答例⇒「実際にIさんは、人に好かれるよう一生懸命になるような奴じゃないけれど、すごく友達も多いし、人間関係の悩みなんてほとんど無さそう。俺は、あいつの、飾らない性格が好きだ」

 

質問③あなたのお子さんを想像してみて下さい。もちろんお子さんがいらっしゃらない方もたくさんおられると思います。そういう場合は、あなたに11歳になる娘さんがいると想像してみて下さい。このとき、あなたは、親として、自分の子供に「周囲に好かれるよう一生懸命にがんばりなさい!」と助言しますか?それとも、「そのままの、あなたで十分なのですよ。思いやりを大切にしつつも、自然体の自分でいるよう心掛けなさい」と助言しますか?

 

筆者回答例⇒「もちろん後者だ!」

 

このように、他人を参照ポイントにする方法を使えば、自分の中にすっかり入りこんでしまっている、思い込みと、距離をとることができます。そうすれば、その思い込みが、自分の生活に役立つものなのかどうかを客観的に検討できるというわけです。

周囲に認められたい病の正体

なぜ「周囲に認められたい」と強く思ってしまうのでしょうか?

なぜ「人に気に入られなければならない」と思い込んでしまうのでしょうか?

その理由は簡単で、心の奥底で、「人に認められなければ自分には価値がない」と信じているからです。簡単に言うと自信がないわけですね。

認知行動療法の専門用語では、このような考えを、「媒介信念(ばいかいしんねん)」と呼びます。

しかし、上記でご紹介したような媒介信念は明らかに真実ではありません。

そもそも、

自分の価値は他人のものではない!

のです。

例え、世界中の98%の人から、あたが嫌われたとしても、あなたには、十分な価値があるのです。

「自分の価値」と「何人の人に認められているか」の間には、なんの関係性もないのです!

他人に期待しない

人間関係の悩みをもっと楽にする方法として、前向きな意味で他人に過度な期待感を抱かない。という考え方も有効です。

どういうことかというと、例えば、以下に示す例のように、「あなたは~すべきだ」/「あなたは~すべきではない」と自分の中のルールを相手に押し付けないということです。

(例1)(レストランの店員さんに対して)「もっと笑顔で丁寧に接客すべきだ」

(例2)(クラスの友人に対して)「自分も遊びに行く計画に誘うべきだ」

(例3)(会社の上司や先輩に対して)「もっと優しくわかりやすく教えるべきだ」

(例4)(会社の上司や先輩に対して)「理不尽な指導をすべきではない」

人にはそれぞれ独自の価値観や自分なりのルールがあります。

例えば、A課長は、「部下と飲みに行くときは上長である自分が支払いを持つべきだ」と考えていても、B部長は「例え、部下と食事する場合でも割り勘にすべきだ」という価値観/ルールを持っているといった具合です。

他人に対して過度な期待感を持ってしまうと、期待を裏切られたときに、心理的に動揺してしてしまいます。例えば、腹を立てたり、失望したり、イライラしたり、不安になったり、憂うつになったりします。

価値観やルールは人それぞれなので、相手がどう振る舞うかを、こちらからコントロールすることはできないのです。自分の基準を相手に押し付けても、良いことは何もありません。自分にとっての正義は相手にとっての悪かもしれないのです。

しかし、あくまで、前向きな意味で、他人に期待していなければ、例え、理不尽に批判されたとしても、「あ、そうですか」で済み、心理的に動揺せずに済みます。

まとめ(とすごく重要な3つ目のテクニック)

「他人に良く思われるよう努力すべきだ」という信念は、ほとんど役に立たないばかりか、人間関係のストレスを増やしてしまう誤った思い込みです。

そう考える代わりに、「肩の力を抜いて、自然体の自分でいるようにしよう。何も全員から好かれる必要はないし、無理して人にいい顔をする必要もないのだ。価値観は人それぞれ。自分の基準を相手に押し付けても嫌な気分になるだけだし、無理して相手のルールに合わせる必要もない。もし理不尽で不公平な批判をされたら、適当に、”あ、そうですか”、”はいはい”、”すみません”と返事をしておけばいいのだ」と考えてみてはいかがでしょうか?

自分を苦しめる非現実的な思い込みを、日々の生活に役立つ新しい考えに修正するには、この記事を読み終わった後に、もう一度、「メリット/デメリット法」と「他人を参照ポイントにする方法」の2つを実践してみることです。

スマホのメモ帳でもPCでも手書きでも構わないので、これら2つの方法を、復習の意味をこめて、2度、3度と繰り返し用いるのです。

そして、最後に、とても重要なポイントをお伝えします。

認知行動療法において、科学的に立証されている、「新しい役に立つ信念」を確実に身に着ける技法です。

もしかして、まだこの記事を読んだ時点では、「無理して人に気に入られる努力をする必要はない!リラックスして、自然体の自分を大切にすればいい」という信念について、「頭はでは分かっていても、実際に腹の底から納得できているわけではないし、この新しくて役に立つ信念に沿った行動が明日から本当にできるだろうか?」と不安になっていませんか?

でも、だいじょうぶです。安心して下さい。

そんなときは、「あたかも~のように振る舞う」テクニックが大変役立ちます。

もし、あなたが、「無理して人に気に入られる努力をする必要はない!リラックスして、自然体の自分を大切にすればいい」ということを完全に信じ切っていたとしたら、明日からの3日間で、どんな行動をとると思いますか?思いつくものを1つか2つ挙げてみて下さい。どんなことが思いつきますか?

 

筆者の回答例⇒「無理して相手を喜ばせるようなことを言わない」、「堂々とした態度で、思いやりと敬意をもって相手と接する」

 

次に、「フリ」でいいですから、その行動を、実際に、試してみて下さい。完璧にこなす必要はありません。少しだけでも構わないので、3日間、「あたかも~のように振る舞う」を実践してみましょう。

そして、新しい信念に沿った行動をしたときに、頭に浮かんだことをメモしておいて下さい。このメモは、きっと、あなたの予想よりも役立つはずです!

 

以上、末筆ではございますが、読者様のご健勝を心より祈念申し上げます。

 

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