心理カウンセラーになるには|資格を取得して心理の仕事に就く方法

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心理カウンセラーとは

心理カウンセラーとは心理学の知識を使って心の問題を解決する専門家です。心理カウンセラーは心理職、心理判定員と呼ばれることもあります。

どんな心の問題を扱うのか?

心理カウンセラーが扱う心の問題は非常に幅広いです。うつ病、不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)といった心の病気から恋愛の悩みまで、あらゆる心の問題を扱います。

どうやって心の問題に向き合うのか?

カウンセリング(心理療法)を通じて、心の病気に苦しむ人や、様々な悩みを抱えた人を援助します。心理療法とはカウンセリングの中で使われる心を癒す技術のことです。

心理カウンセラーになるには

心理カウンセラーになるには国家資格である公認心理師や民間の資格ながら非常に高く評価されている臨床心理士を取得する方法が一般的です。公認心理師や臨床心理士を取得するには心理学の大学院を卒業することが必須です(公認心理師の場合は大学の学部も心理系である必要があります)。

また、医師国家試験に合格し、精神科医として、心の問題に向き合うという道もあります。

但し、学歴に関係なく、心理カウンセラーになる方法もあります。例えば、産業カウンセラーという資格であれば、学歴不問で比較的簡単に取得することができます。

また、心理カウンセラーの資格ではありませんが、精神障害者の生活をサポートする精神保健福祉士を目指すのも一つの方法です。さらに、キャリアコンサルタントの資格を取得して、キャリアカウンセラーを目指すという方法もあります。

うつ病や統合失調症といった心の病気の治療を目指す場合は、公認心理師や臨床心理士の取得が必須です。

心理カウンセラーの資格

心理カウンセラーは無資格でも活動することができますが、実際に活躍している人のほとんどは、なんらかの心理の資格を取得しています。

ここでは代表的な心理の資格として以下5資格について詳しく解説します。

  1. 臨床心理士
  2. 公認心理師
  3. 産業カウンセラー
  4. キャリアコンサルタント
  5. 精神保健福祉士

臨床心理士になるには

臨床心理士は民間の資格でありながら、最も代表的な心理カウンセラーの資格で、その専門性は社会的にとても高く評価されています。臨床心理士を取得するには大学院を卒業する必要がある点が大きな特色です。

また、臨床心理士はスクールカウンセラーの資格でもあります。そのため、スクールカウンセラーとして、学生相談室などで働きたい場合は、この資格を目指すといいでしょう。

臨床心理士の受験資格

臨床心理士の試験を受けるには、日本臨床心理士資格認定協会が認定する第一種指定大学院か若しくは専門職大学院を卒業する必要があります。

(※第二種指定大学院を卒業し、1年以上の実務経験を積むことでも受験資格を満たすことができます)

尚、臨床心理士の場合、「学部」の指定はありません。法学部や経済学部を卒業した人でも、第一種指定大学院(または専門職大学院)に該当する心理系の大学院を卒業すれば受験資格が得られます。

但し、心理学部/心理学科を卒業せずに法学部などの他学部から心理系の大学院を目指すのはけっこうハードルが高いです。大学院入試では、当然、心理学の広い知識が求められますし、大学院での授業は心理学の研究方法を理解していることを前提に進められるからです。

指定大学院の費用

国立か私立かで学費は大きく変わりますが、目安として、国立の場合は140万円~150万円。私立の場合の費用目安は200万円~230万円です。

公認心理師になるには

公認心理師は新たに設置された心理カウンセラーの国家資格で、2018年に第1回目の試験が実施されます。公認心理師は臨床心理士と同様に、「なるのが大変」な反面、その専門性が高く評価されている資格です。

いままでは、高い専門性が求められる病院の精神科に勤務する心理カウンセラーのほとんどは臨床心理士でしたが、今後は公認心理師も医療の現場で活躍することが見込まれます。

臨床心理士になるには大学院を卒業するだけでOKですが、公認心理師になるには、学部も心理学部/心理学科である必要があります。心理系の学部を卒業した上で、大学院を修了して、はじめて公認心理師の受験資格を得ることができます。

これから公認心理師を目指す大学受験生の方は、進学する心理学部/心理学科に公認心理師の養成カリキュラムがあるかどうか事前に確認するようにしましょう。

臨床心理士と公認心理師の違い

仕事内容や資格取得に際して求められる心理学の知識は、どちらの資格も似たり寄ったりで、大きな違いはありません。唯一にして最大の違いは臨床心理士が民間資格であるのに対し、公認心理師が国家資格であるという点です。

産業カウンセラーになるには

産業カウンセラーは「働く人の心のケア」、「キャリア開発の支援」、「職場のメンタルヘルス管理」、「職場の人間関係の開発援助」を行う心理カウンセラーの資格です。カウンセリングだけではなく、キャリアカウンセリングも実施する点が大きな特色です。

また、産業カウンセラーは民間の資格ではありますが、知名度が非常に高く、人気のある資格です。

産業カウンセラーの受験資格

産業カウンセラーの受験資格は、大学院卒業が要求される、臨床心理士や公認心理師よりも遥かにハードルが低い点が特色です。学歴に関係無く、「産業カウンセラー養成講座」を受講すれば、誰でも受験資格を得ることができます。

また産業カウンセラー養成講座には通信講座もあるので、働きながらでも取得しやすい資格です。

産業カウンセラーの合格率

年度によって変化しますが、合格率の目安は70%前後です。

産業カウンセラー取得の費用と期間

産業カウンセラーの資格取得費用は養成講座の受講料が248,400円、受験料が32,400円、資格登録料が7,000円で、合計すると287,800円です。

資格取得にかかる期間は1年間です。

キャリアコンサルタントになるには

キャリアコンサルタントはキャリアカウンセリングの国家資格です。カウンセラーの資格ではありませんが、相談援助をする仕事という意味で、ご紹介させて頂きます。

キャリアコンサルタントの受験資格

キャリアコンサルタントも産業カウンセラーと同様に学歴不問で目指せる資格です。

以下の①~④のいづれかを満たすことでキャリアコンサルタントの受験資格を取得できます。

①厚生労働大臣が認定する講習を修了した者。
②キャリア相談の実務経験が3年以上ある者
③技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した者
④上記と同等以上の能力を有する者。

①の「厚生労働大臣が認定する講習」は、様々な民間のスクールで実施されています。スクールの費用は30万円~40万円が目安です。

キャリアコンサルタントの合格率

キャリアコンサルタントの合格率の目安は

キャリアコンサルタントの費用

キャリアコンサルタントの資格取得にかかる費用は養成講座の受講料や受験料などを全て合計すると約40万円~50万円です。

精神保健福祉士になるには

精神保健福祉士はPSW、精神科ソーシャルワーカーとも呼ばれる国家資格です。精神障害者やその家族の相談に応じる専門家です。また、精神障害者の生活のサポートも精神保健福祉士の重要な仕事です。

例えば、病院の精神科に入院する際の医療費に関する相談に応じたり、退院後の就労支援をしたりします。そのため、精神保健福祉士は主に病院の精神科や精神保健福祉センターに勤務する場合が多いです。

精神保健福祉士の受験資格

精神保健福祉士の受験資格を得る方法は11通りと多く複雑ですが、ここでは実務経験なしで受験資格を得る方法をご紹介します。

以下の①~④が実務経験不要で受験資格を取得できるルートです。

①福祉系大学(4年制)で指定科目を履修する。
②福祉系大学(4年制)で基礎科目を履修した上で、短期養成施設(6カ月)を修了する。
③社会福祉士の資格を取得した上で、短期養成施設(6カ月)を修了する。
④一般の4年制大学を卒業した上で、一般養成施設(1年)を修了する。

 

心理カウンセラー業界の実態

この業界は仕事内容が心身ともにハードなものであるにもかかわらず、弁護士や会計士といった他の専門職と比べると収入も少なめですし、就職も大変です。

そのため「好きでないとやってられない職業」と言えるでしょう。心の問題で困っている人を助けたい!という強い気持ちが大切ですね。

心理カウンセラーの経済事情や就職面については下記にて詳しく解説します。

心理カウンセラーの年収

心理カウンセラーの年収は「常勤」の場合で約300万円~500万円です。求められる専門性の割りには低めですね。

また、常勤(=正社員)として働く心理カウンセラーの割合は、6割を切ります。つまり、3割以上の人は、非常勤職員として時給で働いているのです。

非常勤職員の時給は1,000円~千数百円で、月収に換算すると17万円~18万円、年収で見ると約200万円前後です。

その上、心理カウンセラーの仕事は「勉強」にとてもお金がかかります。毎週のように研修会に参加したり、他のカウンセラーの指導を受けたり、学会に出席する必要があり、そうした自己研鑽の費用は基本的に自己負担です。

このように心理カウンセラーの給与事情には厳しいものがあります。

心理カウンセラーの就職

先ほどもご紹介した通り、心理カウンセラーの正社員は狭き門です。3割~4割の方は非常勤職員として働いています。また、心理カウンセラーの求人は人気が高く、募集も少なめです。紹介ベースのコネ採用が多いにもこの業界の特徴です。

 

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