心理カウンセラーになるには?どんな資格が必要?仕事内容は?

心理カウンセラーになる方法と心理系資格について

まえがき

心理カウンセラーを目指す方を対象に、心理カウンセラーになるための方法や、心理カウンセラーになるための主要な資格カウンセラーの仕事内容や年収などを丁寧に説明します。

 

また、資格としては、臨床心理士(民間資格)、公認心理師(国家資格)、産業カウンセラー(民間資格)、精神保健福祉士(国家資格)の4つを取り上げます。

いずれの資格も「こころの問題で困っている人を支援する仕事」に就くための資格です。

 

尚、キャリアカウンセラーに興味のある方は「産業カウンセラーとは、どんな資格でどんな仕事内容か?資格取得費用は?」から読まれることをオススメします。産業カウンセラーもキャリア形成支援の専門職だからです。

 

「今現在、高校生で、心理学部や心理学科を目指している方」や「会社員からカウンセラーへの転職を目指す方」、「心理専門職を目指す学生や主婦の方」など、心理カウンセラーを目指すあらゆる方にとって役立つ内容になるよう、慎重に情報を編集しました。

 

尚、現在、高校生や浪人生の方で心理系の学部・学科の受験を検討されている方は、この記事と合わせて「心理学部とは?カウンセラーを目指す大学受験生のための学部ガイド」という記事もとても参考になると思います。

 

さて、「うつ病」や「ひきこもり」といった心理的問題を抱えている方は年々増加傾向にあります。また近年、職場内のメンタルヘルス管理もより重視されつつあります。

 

そんな中、心理的な相談援助の仕事は今後我が国において、おおいに必要とされる専門職だと思われます。

 

このような背景から平成29年には「公認心理師」といったカウンセラーの国家資格も登場しました。

 

この記事を通じて心理カウンセラーを目指す皆さまのお役に立てれば望外の喜びです。

 

読者様のご健勝を心より祈念申し上げます。

心理カウンセラーになる方法

心理カウンセラーになる方法は1つではありません。

 

最も一般的な方法は、大学/大学院の心理系学科で心理学・臨床心理学を学び、民間資格としては最も普及している「臨床心理士」やカウンセラーの唯一の国家資格である「公認心理師」を取得するルートです。

 

また大学の医学部を卒業し、「精神科医」となり、心理療法を専門的に学ぶという道もあります。

 

あるいは、「産業カウンセラー」や「精神保健福祉士」を取得し、心理専門職に就く道もあります。

 

ただ結論から申し上げますと、臨床心理士を目指すにせよ、公認心理師を目指すにせよ、基本的には心理系の「大学院」で学ぶ必要があります。

 

なので、この2つのルートはどちらも敷居が高いです。

費用も100万円~200万円かかりますし、期間も2~3年必要です。

 

尚、臨床心理士と公認心理師の違いについてですが、職務内容、求められる技能や専門性といった意味では、この2つの資格に大きな違いはありません。

但し、臨床心理士の方が公認心理師よりも長い歴史、実績、知名度という点では優れているものと思われます。

 

その上で、まず最初に、臨床心理士を取得して心理カウンセラーを目指す方法と、公認心理師をとって心理カウンセラーを目指す方法の2つを解説します。

 

また、これら2つの方法と比べると、グンとハードルが下がる「産業カウンセラー」や「精神保健福祉士」についても詳細に説明します。

これらの資格を取得し、心理専門職を目指したい方は下の方にある「産業カウンセラー・精神保健福祉士を目指すという方法もあります!」をご覧下さい。

 

 

まずは臨床心理士になる方法から解説します。

 

最も有名な心理カウンセラーへの道は臨床心理士を取得することです。

臨床心理士を取得するには、全国に約150校ある心理系の指定大学院(第一種指定大学院)を卒業する必要があります。

臨床心理士の受験資格は、「第一種指定大学院を卒業していればOK」なので、学部は心理系である必要はありません。経営学部や法学部などを卒業した方でも第一種指定大学院を卒業すれば臨床心理士の受験資格を取得できます。

 

今現在、高校生や浪人生の方で心理カウンセラーを目指すのであれば、学部も心理系を選んだ方が無難ですが、現在、会社員や主婦の方で、4年生大学(通信も可)を卒業している方であれば、これから第一種指定大学院を受験し、卒業すれば問題ありません。

 

また通信制の大学院もあるので働きながら臨床心理士を目指すこともできます。

 

気になる心理系大学院を卒業するための費用は国立で120~130万円前後、私立で200万円前後です。

学位取得にかかる期間は2年~3年です。

 

「ちょっと高いなあ」とお悩みであれば、放送大学の大学院を利用する方法もあります。放送大学であれば50万円前後の費用で済みます。但し、これには欠点もあって、放送大学の修士課程は第一種指定大学院ではなく、「第二種指定大学院」なのです。

どういうことかと申しますと、放送大学などの第二種指定大学院を卒業しただけでは臨床心理士の受験資格を取得できません。第二種指定大学院の場合、「卒業後1年以上の実務経験」を積まないと臨床心理士の受験資格を取得できないのです。

しかも、この実務経験にはボランティア・カウンセラーは含まれません。

公的機関や病院などで1年以上、心理臨床に従事する必要があります。

 

まとめると、臨床心理士を取得し心理カウンセラーになるには、100万円~200万円の学費と、2~3年の期間が必要なのです。若しくは、放送大学などの第二種指定大学院+1年以上の実務経験、ということになります。

 

さて、もう一つの方法として国家資格である「公認心理師」を取得してカウンセラーを目指す道もありますが、公認心理師も臨床心理士と同様に受験資格のハードルは高めです。

 

以下、公認心理師になるための方法をご説明いたします。

 

公認心理師の受験資格を得るには、心理系の学部・学科で公認心理師になるための指定のカリキュラムを履修した上で、心理系の大学院へ進学し、公認心理師に必要な科目を履修しなければなりません。

臨床心理士は学部はなんでも良いのに対して、公認心理師は学部も心理系でなければならないわけです。臨床心理士よりも敷居が高いと言えるでしょう。

但し、公認心理師の場合、心理系の学部を卒業し2年以上、「特定の施設」で心理臨床の実務経験があれば大学院を卒業しなくても受験資格を取得できます。

しかし、この「特定の施設」というのが厄介で、どこでもいいわけではなく、一定の基準を満たした施設に限るようです。

 

というわけで、心理カウンセラーになるために、資格取得を目指す場合、原則的に、大学院で学ぶことが必須なわけです。

 

しかし、この後、解説する2つの心理系資格は、これらに比べるとだいぶ取得難易度が低くなります。

 

というわけで、続きまして、産業カウンセラーと精神保健福祉士について解説します。

 

尚、「この2つの資格にはあまり興味がない!」という方は、下の方にある「心理カウンセラーの仕事内容や年収とは?」から読み進めていただければと思います。

 

産業カウンセラー・精神保健福祉士を目指すという方法もあります!

心理カウンセラーとは少し方向がずれますが、心理専門職として助言や援助を行うという意味では産業カウンセラーや精神保健福祉士(PSW)を取得するという方法もあります。

 

「心理的に困っている人の支援をしたい」という動機で心理カウンセラーを目指すのであれば、比較的資格取得のハードルが低い産業カウンセラーや精神保健福祉士という道もアリなのではないでしょうか。

 

「産業カウンセラーや精神保健福祉士といった言葉は知っているいるけれども、具体的にどういうものかはあまり知らない」という方も多いと思いますので、これら2つの資格の概要と仕事内容から説明しますね。

 

産業カウンセラーとは、どんな資格でどんな仕事内容か?資格取得費用は?

産業カウンセラーは一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する民間資格ではありますが、心理系資格としては非常に知名度が高い資格です。

資格取得のハードルも低く、大学や大学院を卒業する必要はありません。「産業カウンセラー養成講座」を受講するだけで、受験資格が得られます。

また、「産業カウンセラー養成通信講座」という通信講座もあるので、働きながら取得することもできます。

 

気になる、産業カウンセラーの取得費用20~30万円前後で、資格取得に必要な期間は半年~1年です。

 

尚、産業カウンセラーの上位資格として「シニア産業カウンセラー」という資格も存在します。

 

続いて、産業カウンセラーの仕事内容ですが、精神保健福祉士と比較すると、産業カウンセラーの方が、心理カウンセラーに近いと言えます。

 

産業カウンセラーの仕事内容を一言で言えば、心理学の知識やカウンセリングの技法を用いて、働く人の心理的問題を解決することです。

もう少し詳細に解説すると、産業カウンセラーの職務は「メンタルヘルスに関する援助」、「人間関係に関する援助」、「キャリア形成の支援」の3つに分かれます。

そのため、産業カウンセラーは、企業内において、不眠、不安、イライラといった「うつ病などが発生する前段階」の”予防的措置”として心理カウンセリングを実施することもあれば、学校やハローワークなどでカウンセリングに従事する場合もあります。

 

また、「キャリア形成の支援」という意味では、キャリア・コンサルタントやキャリア・カウンセラーに近い部分があります。この点は産業カウンセラーの大きな特色と言えるでしょう。

具体的には、就職支援機関でキャリア・コンサルタントとして活躍する産業カウンセラーや「キャリア・コンサルティング技能士」といったキャリア形成支援の専門資格を取得する産業カウンセラーも少なくありません。

さらに言えば、国家資格である「キャリアコンサルティング技能検定」合わせてを取得することで、再就職支援や転職支援といったキャリア領域の専門性を高めることもできます。

 

産業カウンセラーは、「心理カウンセラーを目指したいけれども、大学院を出て、臨床心理士や公認心理師を目指すのは厳しい」という方にオススメの心理系資格です。

 

また、産業カウンセラーの職務には「キャリア形成支援」も入ってくるので、「高校や大学で学生の就職支援をしたい」という方や、「会社員として10数年以上働いてきた経験を活かしたい」という方には特にオススメの資格です。

 

さて、次にご紹介する心理専門職の資格は精神保健福祉士です。

この資格の概要や仕事内容について産業カウンセラーと比較しつつ、詳細を見ていきましょう。

 

精神保健福祉士とは、どんな資格でどんな仕事内容か?資格取得費用は?

まずは意外と知られていない、精神保健福祉士(国家資格)の仕事内容から見ていきましょう。

先ほどご説明させて頂いた産業カウンセラーの仕事内容と対比しながら解説したいと思います。

 

産業カウンセラーが比較的「心理的に健康な方」の援助を主とするのに対して、精神保健福祉士は「精神障害を抱える方とその家族」を支援する仕事です。

そもそも、精神保健福祉士は通称PSWと呼ばれており、これは Psychiatric Social Workerの略称です。

つまり精神保健福祉士は心理カウンセラーではなく、「医療ソーシャルワーカー(Medical Social Worker)」なのです※1。

※1精神保健福祉士のことを「精神科ソーシャルワーカー」とも呼びます。

 

つまり、精神保健福祉士=ソーシャルワーカーなのです。

 

そのため、産業カウンセラーがカウンセリングやキャリアコンサルティングを主な業務とするのに対して、精神保健福祉士は医療ソーシャルワーカーとして、精神科病院や保健所などに勤務し、精神疾患を抱えている患者とその家族を対象に、「精神科に入院する上での不安」や「退院後の社会復帰」といった課題に対して支援を行います。

 

ここで注目すべきは、精神保健福祉士は、「心理的問題に対するカウンセリング的援助も行うけれども、それと同じくらい、精神障害の患者さんが抱える社会的問題の解決支援も行う」という点です。

社会的問題解決とは、例えば「退院後の住居の確保」、「経済的問題」、「障がい者雇用を実施している企業への就労支援」といったテーマが挙げられます。

このように精神保健福祉士は心理カウンセリングなども、もちろん行いますが、ソーシャルワーカーとして、社会福祉的視点から様々な問題解決支援も行うのです。

また、既にお分かりかとは存じますが、産業カウンセラーが主に企業・学校・ハローワーク等を中心に活躍するのに対して、精神保健福祉士は主に医療機関や保健センターを中心に活躍します。

但し、精神保健福祉士は病院や保健センターだけではなく、精神に障がいを抱えている方を雇用している企業内で、そうした方々の心理的問題に向き合うケース等もあります。あるいは司法関連施設内の保護観察所で働いたり、介護保険施設内で認知症の高齢者を支援する場合もあります。

また、筆者が実際に一緒に仕事をしたことがある精神保健福祉士の方は、「これから障がい者雇用をしていきたいけれども、どういう仕組みを作ればいいか分からない」という悩みを抱えた企業の人事担当者を対象に、障がい者雇用の仕組み作りのコンサルティングを行っていました。

 

一口に精神科ソーシャルワーカーといってもいろいろな働き方があるものですね!

 

さて、ここで、「精神保健福祉士の仕事内容」をまとめると、精神保健福祉士は、心理カウンセラーではなく、あくまで「精神科・医療ソーシャルワーカー」であり、心理的問題への援助もするけれども、社会福祉の知識をいかして、社会的問題の解決支援も行う職種である。と言えます。

 

ところで、ここまで、たっぷりと精神保健福祉士の仕事内容を見てきましたが、ここからは、「精神保健福祉士の資格を取得するにはどうすればいいのか?資格取得の費用や期間は?」という疑問にお答えします!

 

精神保健福祉士の資格取得方法は10通り以上存在します!

 

なので、ここでは、その中から1番オーソドックスな資格取得方法について解説します。

 

尚、10通り全ての資格取得方法をご覧になりたい方は厚生労働省の資格取得方法のPDFをご覧下さいませ。

 

最も一般的な精神保健福祉士国家試験の受験資格を得る方法は、「①保健福祉系の4年生大学を卒業する」、「②保健福祉系の4年生大学の通信課程を修了する」、「③保険福祉系の専門学校を卒業する」、「④保険福祉系の専門学校の通信課程を修了する」の4通りの方法がありますが、一番オススメの方法は、保健福祉系大学の通信課程に入学し、指定科目を履修して、卒業時に「実務経験無し」で国家試験の受験資格を得ることです。

その場合、例えば日本福祉大学の通信教育部に働きながら通うと仮定すると、卒業に必要な費用は約90万円(2年次編入の場合)~120万円前後(普通に1年次から入学した場合)です。

精神保健福祉士の資格取得に要する期間は5年~6年と言われています。長いですね!

5~6年と、資格取得期間は「かなり長い」と感じるかもしれませんが、心理専門職の国家資格を100万円前後(高くても200万円弱)で取得できるという意味では、精神保健福祉士の資格取得は、臨床心理士などの高難易度資格と比べれば、心理カウンセラーを目指す方にとってけっして悪い選択肢ではないと思います。

心理カウンセラーの仕事内容や年収とは?

まずは気になる心理カウンセラーの年収について解説します。

心理カウンセラーの年収や待遇とは?

臨床心理士や公認心理師を取得し、病院や精神科クリニックに正社員で務める場合は年収300万円~400万円が目安です。

但し、勤める病院の規模や院長の経営方針により報酬は大きく変動します。

一方、非常勤の心理カウンセラーとして複数の精神科医療機関を掛け持ちする場合は、月収18万円~20万円程度、年収にすると200万円~240万円が目安になります。

 

臨床心理士や公認心理師といった専門性の高い難関資格を取得しても、非常勤職員だと収入面で厳しいものがありますね。但し、当然ながら非常勤職員として臨床経験を積めば積むほどキャリアアップも期待できるので、将来的に、十分な年収を稼げるようになる余地はおおいにあります。

 

【ちょっとコーヒーブレイク】

 

閑話休題。

 

話を元に戻しますね!

 

公務員の心理職として、警視庁や法務省、地方公共団体に勤務する場合は、具体的な年収金額を算出することは困難ですが、「安定した収入」を期待できますね。

 

また、スクールカウンセラーの場合は月収20万円、年収240万円程度が目安です。

 

一方、産業カウンセラーとして企業に勤務する場合は、会社にもよりますが、最低でも年収300万円以上は期待できるでしょう。

精神保健福祉士として病院に勤務するケースであれば非常勤で時給1200円~1500円程度、常勤で月収20万円~25万円が目安です。

やはり年収300万円未満からのスタートが多いですね...。

 

でも、ここでご紹介した心理専門職の収入の目安は、あくまでキャリアのスタート時のものなので、変に悲観する必要はないと思います!

 

最後に、心理カウンセラーの仕事内容を見てみましょう。

 

心理カウンセラーの仕事内容とは?

「心理カウンセラーになるにはどうすればいいか?」を考える上で、心理カウンセラーの仕事内容もチェックしたいところですよね。

一概に心理カウンセラーの仕事といっても、心理専門職の援助内容には実に様々なものがあります。

臨床心理士であればうつ病などの精神疾患を抱えた方の援助などが挙げられますし、産業カウンセラーであれば、人事部内で社内のメンタルヘルス対策を策定したり、転職支援会社でキャリアコンサルティングを実施することもあるでしょう。

精神保健福祉士であれば、精神障害を抱えた患者さんのご家族の相談にのることもあれば、患者さん本人の社会復帰支援を行う場合もあります。

 

そこで、ここでは、最も一般的な「カウンセリングの基本」に焦点を当てて、心理カウンセラーの仕事内容を解説したいと思います。

 

「カウンセリングをする」って具体的には何をするの?

カウンセリングを受けにくる人のことをクライエントと呼びます。

カウンセラーの仕事における最も基本的な要素は、クライエントとの「信頼関係」を築くことです。

そのためには、カウンセラー自身がリラックスしていることも重要ですし、相談に訪れた人が安心できる環境作りも大切です。

その上で、カウンセラーは「傾聴」、「無条件の肯定」、「共感」といったカウンセリング技法を用いて、クライエントが少しずつ良い方向に変化するよう援助します。

もちろん、傾聴、無条件の肯定、共感の3つ以外にも、カウンセリング技法はたくさんあります。

しかし、カウンセリングを行う上で最も基本となるが「傾聴」です。

傾聴とは「ただ聞く」のではなく、一生懸命に、クライエントの話に耳を傾けることです。カウンセラーはクライエントに深く注目し、クライエントの言葉を深く聴き取ります。

また、クライエントの話を聞く際は、純粋に話の内容をありのままに聞く必要があります。そのためには、原因を分析しながら話を聞いてはいけません。それだけではなく、カウンセラー自身の不安やストレスが、カウンセリングそのものに影響しないようにし、冷静に客観的な事実を聞き取る必要があります。

こうした傾聴によって、「明確化」を行うことが大切です。

クライエントは安心して話ができる空間で、カウンセラーに話を聞いてもらうことで、「本当はどんなことで悩んでいるのか」、「何が本質的問題なのか」を明確化することができます。それだけではなく、「自分はどのような気持ちなのか」も傾聴を通じて明確化されます。

こうしてクライエントは話すことを通じて、自身の問題を明確化し、気持ちや認識の整理整頓を行うことができます。

このように、クライエントとの信頼関係を土台に、傾聴のスキルを用いて、真摯にクライエントの話を聞くことがカウンセラー全般に共通する、「カウンセリングの基本」です。

 

精神科医で作家の「なだいなだ氏」は自身の著書(出典:『こころ医者入門』)の中で、アルコール中毒患者の治療を任された際、偉い教授から「アルコール依存は治せない」と言われたそうです。

しかし、なだいなだ氏は諦めず、赴任先のアルコール依存を専門に治療している病院で、アルコール依存患者さんの話を丁寧にじっくり傾聴したそうです。その結果、アルコール依存を患っている方に変化が起き、偉い教授から「アルコール依存は治せない」と言われていたにもかかわらず、アルコール依存の治療で一定の成果を挙げられたそうです。

忍耐強く、批判もせず、原因の分析もせず、カウンセラー自身のマイナスの感情がカウンセリングに悪影響を与えないように配慮しつつ、30分、40分とクライエントに全身全霊の注目を向けて、深く傾聴すること。

このことは、けっして簡単ではありませんが、心理カウンセラーだけではなく、産業カウンセラーや精神保健福祉士の方、少し畑が違いますが、キャリアコンサルタントの方にも求められる、カウンセリングの基本なのです。

 

いかがでしたでしょうか。ザックリと心理カウンセラーの仕事内容が理解できたでしょうか。

 

今後、心理カウンセラーの仕事内容についてはもう少し分かりやすい解説を追記できればと考えております。

 

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まとめ

心理カウンセラーになる方法には「資格を取得する方法」と「精神科医になり心理療法を専門的に学ぶ方法」がある。

心理系資格は大別して、「大学院卒業が必要な高難易度資格」と「比較的取得ハードルが低い資格」に分類できる。

高難易度資格は臨床心理士と公認心理師があり、これらの資格を取得すれば精神科クリニック等で医療レベルの心理カウンセリングを行うという道が開かれる。

一方、産業カウンセラーは大学は一切関係なく、講座を受講するだけで受験資格が得られ、比較的健康なクライエントに企業内カウンセリングやキャリア・コンサルティングを提供する。民間資格ではあるが、働きながらでも簡単に取得できるし、ネームバリューは抜群だ!

精神保健福祉士は心理カウンセラーというよりむしろ精神科ソーシャルワーカーだ。精神障害を抱える方への心理的・社会的援助が主な仕事。資格取得には5~6年かかり、保健福祉系の大学を出る必要がある。しかし、今後、需要増加が見込まれる有望な国家資格だ!

 

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