「良い精神科医みつけるにはドクターショッピングしかないよね」という話


ドクターショッピングとは精神あるいは身体的問題をなんとかしたい一心で、次々に複数の医療機関を受診することだそうだ。

向精神薬の多重処方によるオーバードーズとの兼ね合いや医療経済学的視点から批判されることの多いドクターショッピング。

確かに、あまりにも無暗に複数の医療機関を受診するのは問題だが、誤解を恐れずに言えば、それでも自分に合う良い精神科医と出会うにはドクターショッピングが必須である。

 

なぜか???

 

精神科というのは純粋な応用生物学的治療をしていればいいというものではない。うつ病にせよ統合失調症にせよ、医師との信頼関係を築けてはじめてまともな治療が可能になる。そのためには相性問題もさることながら、医師の側に高い倫理観と温かい人間性が求められる。

精神科医で作家の「なだいなだ氏」がそうであったように、じっくり患者の話を聞くことで患者を安心させ、患者に信頼されなければ精神科医とは言えないのではないか。

筆者の体験上、平気で患者を不安にさせ、3分間診療で済ませてしまう精神科医や心療内科医はけっして少なくない。むしろ、これはただ単に筆者に運がないだけかもしれないが、感覚値で言えば、横暴で3分間診療しかしない医師の方が多数派だと思う。

では、温かい人間性と思いやりを兼ね備え、十分に時間をとって診療してくれる精神科医に出会うにはどうすればいいか。医院のホームページを見てもさっぱり判断がつかない以上、口コミに頼るか、もしくは様々な病院に実際に行ってみるしかない。

筆者の場合、5個か6個目の病院でようやく自分に合う医師を見つけることができた。現在の主治医は間違いなく人格者だと言い切れる。それだけではなく、診療時間を十分にとって、じっくり話を聞いてくれる。

精神科医になるのに「人間性」という試験科目はない。しかし、医師、とりわけ精神科医には高い人間性が求められる。このことに異論のある人は極めて少ないと思う。

しかし、そうした医師がけっして多くはない以上、ドクターショッピングと批判されようがなんだろうが、良い治療を受けたければ、現実的には転院を繰り返すより他に方法がないのではないか。少なくとも筆者は積極的な転院を強く推奨する。

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