入門!わかりやすいセンター試験世界史【1】古代オリエント#1


センター試験世界史【第1回】古代オリエント(その1)

オリエントとは

本来、オリエント(Orient)は、特定の地域から見た東方世界を意味します 😀 。

大学受験世界史ではオリエントと言えばヨーロッパから見た「東方」世界のことです。

もう少し正確に言うと、オリエントはイタリア半島に住んでいる古代ローマ人から見た東方世界です。

【ヨーロッパから見たオリエントの略図】

世界地図略図とオリエント地域略図

ところで、ラテン語はイタリア半島のローマを中心とした地域で生まれた言語で、ローマ帝国の公用語でもありました 😎 。

このような経緯から、オリエントの語源はラテン語のオリエンス(Oriens)です。

「Oriens」を和訳は「日の昇るところ」です。

ちなみに、オリエントの反対語はオクシデント(Occident)です。オクシデントは「日の沈むところ」であり、「西洋」を意味します。

古代オリエントの範囲

古代オリエントと呼ばれる地域はざっくり言えば、現代の中東地域です。

具体的には「アナトリア(小アジア)」、「シリア」、「古代エジプト」、「古代メソポタミア」、「ペルシア」等を含む地域です。

【古代オリエント地域の略図】

古代オリエント地域の地図(略図)

補足&ポイント

古代オリエントとは現在の中東に位置する地域の名称!

補足&ポイント

オリエントは古代ローマ人の視点から見た東方地域であり、その語源は「日の昇るところ」!

古代オリエント地域の特色など

オリエントは基本的に乾燥地帯で、砂漠も多い地域です。

オリエント地域の特色は何と言っても、ティグリス川ユーフラテス川

ナイル川といった大河です。これらの大河の流域を中心に古代文明が栄えました。

これらの大河の流域に住む人々は川の氾濫(要は洪水)を応用した灌漑農業を行いました。

灌漑農業とは、簡単に言えば、雨を水の供給源とする天水農業とは異なり、河川を水の供給源とする農法です。

古代オリエント地域に栄えた古代文明は大河の氾濫をうまくコントロールしました。具体的には氾濫から得た水を、「ため池」を作って保管し、「水路」を整備して、一つ一つの畑まで水がいきわたるように工夫したわけです。

さらに大河流域の土地は、川から水を引けるだけではなく、農業に適した豊かな土壌を有していました。

そのため、大河周辺の地域は農業生産力が高いのです。

高い農業生産力のおかげで、みんながみんな、農業に従事する必要が無くなり、農業を職業としない人々が現れます。

職業が農業でない人々は都市に住み、商人、職人、神官、軍人などになります。

農民は農村に住み、せっせとみんなの食べ物をつくります。

他にも古代オリエント地域の特色はあります。

それは、文字】の発明青銅器】の使用法律】の整備です。

メソポタミア文明

メソポタミアとは「川の間の土地」という意味です。

メソポタミア文明はティグリス川・ユーフラテス川の流域で発祥した文明で、現在のイラクに相当します。

メソポタミアから地中海東岸にかけての肥沃な地域は、米国の研究者、プレステッドによって、「肥沃な三日月地帯」と名付けられました(下図のピンク色の部分)。

古代オリエントの詳細な地図