サイモントン療法のうつ病への応用について


サイモントン療法ってなんじゃい?

サイモントン療法はマニアックというか一般には知られていない精神療法だ。それには理由がある。元々サイモントン療法はガン患者に特化した精神療法なのだ。なるほど一般に知られているわけがない。源流を辿れば、ガン治療における放射線治療の専門家だったサイモントン先生によって産み出された精神療法なのだ。まあ見方を変えればサイモントン療法はガン治療において精神面からアプローチした免疫療法とも言える。

うつ病への応用

サイモントン療法のいくつかの要素のうち1つだけうつ病に応用し得るものがある。サイモントン療法では「希望」という言葉をちょっと特殊な意味で捉える。

「希望」は可能性の有無に関わらず持つことができる。

普通は、可能性があるからそこに希望があると考える。しかし希望の本質は、可能性の有無とは関係ないのだ。どんなに可能性や見込みがなかろうと、希望を持つことはできるのだ。

うつ病の主要な症状に、絶望感がある。うつ病にかかると、ほとんどの人は将来に希望が持てなくなる。その理由は認知心理学的に言えば、「破滅化」という歪んだ思考に支配されるからだ。同時にうつ病にかかると自分自身を過小評価してしまうので、将来的にうまくやっていく自信(自己肯定感)が著しく低下するのだ。

しかし、どんなに破滅的な予測をし、可能性が感じられなくとも、サイモントン療法における「希望」の概念は、可能性とは無関係なわけだから、うつ状態でも希望を持つことができる。もっと正確に言えば、「希望」と「可能性」は無関係だと知ることで、わずかながら救われることもあるのではないだろうか。

参考文献

サイモントン療法――治癒に導くがんのイメージ療法(DO BOOKS)

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