【書評】伝記『外資と生きる』IBMの名将、椎名武雄さんの感動物語

外資と生きる|椎名 武雄

『外資と生きる』を読んだ読書感想文です

この本は日本IBMの名将、椎名 武雄さんのIBMでの悩み、活躍、課題解決をダイナミックに綴った伝記ものです。日経ビジネス人文庫から出ております。
当時、日本は行政のトップダウンで国産コンピュータの開発に躍起になっていました。国産コンピュータ開発の中核を担うのは富士通の天才エンジニア、池田敏夫です。この池田敏夫さんの活躍はNHKのプロジェクトXでも特集されました。部下が完成させた回路図を見て、池田は言った。「お前はまだ限界に挑戦していない」。池田の肉声が今でも残っている。池田は言う。「人間は進歩し続けることで、真の実在感や幸福感を得る」

一方、IBMの椎名 武雄さんは、米国本社の意向と、日本IBMの主張の間で板挟みにあいつつも、苦心してジレンマを乗り越えていく。さらに、日本政府の国産コンピュータ政策とIBM製のコンピュータを市場に出したいというジレンマとも死闘を繰り広げる。
そんなIT産業の黎明期の熾烈なビジネス現場を率直に書き下ろした書籍だ。
日本IBM中興の祖と呼ばれる名将、椎名 武雄さんの仕事ぶりを読んでいると胸が熱くなる想いだ。
私は最後のページを読んで思わず涙してしまった。

この本から学べることは少なくない。特に大きな成果は、仕事に対する姿勢。仕事観が根底から揺さぶられたことだ。外資と生きるを読んだ後に自分の仕事ぶりを振り返ってみると、なんだか薄っぺらい感じがするのだ。そして、外資と生きるの中で繰り広げられていた熱いビジネス戦争を思い起こす度に、自分ももっと情熱的で魂のこもった仕事をしたいと感じる。
ブログを書くことにだってこのことは当てはまる。振り返ってみると、最近、妥協しまくりの記事ばかり量産してきたことに気がつく。なるほど、検索流入を増やすためにSEOライティングを心がけることは重要かもしれない。
しかし、ブログ記事という文章において本質的に重要なことは、圧倒的な熱意をもって、魂のこもった記事を書くことではないだろうか。
いろいろなブロガーさんの記事を読むのが私は好きだ。様々な記事に目を通していると、うまく言葉にできないが、なんというか、書き手の息づかいが伝わってくるような、迫力のある文章に出会うことは少ない気がする。自分も人のことを言える立場ではないが、記事の質が重要というよりむしろ、魂のこもった記事を書くことがなにより大切なのではないだろうか。
魂などと、あるのかないのかわからない曖昧な表現で恐縮だが、どうしても他にしっくりくる表現が思いつかなかった。きっと文章の上手い下手は本質的には関係ないと思う。そんなことよりも、1つのエントリーを書くにあたって、どれだけ真摯にそのブログ記事と向き合うかが、本当に大切なことなんだと思う。外資と生きるはそんなことを考えさせられる一冊でした。

「仕事観を揺さぶれたい!」・「IBMの名将の伝記に興味がある!」という方に特にオススメの一冊です!

[PR]Amazon Market Placeで100円で買える名著!外資と生きる―IBMとの半世紀 私の履歴書 (日経ビジネス人文庫)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA